December/'11

’11/12月

2011年12月18日
パリに来て、考えたら3日でこれだけ充実した日々送り、全く無計画に出かけてよくまあこれだけ充実したと我ながら感心だ。思えば、体調不良はどこへやらではないか?
さて今日も朝からひとつひとつ、やりたかった夢を追いに〜かの、アンジェリーナに朝食と絶品モンブランを食べにチュルリー公園を歩きながら朝から出かける。
モンブラン、甘かった!日本のお菓子もすっかりパリに負けていない。
ケーキも甘い物も最高のご馳走は空腹?限られた日程で全てを食べるのは大変だ。
さて音楽家の端くれとして、テーマを決めて後半は過ごさねば。ショパンのお葬式が行なわれたマドレーヌ寺院に行こう!と決めた。
以前行った時は工事中だったから、今回は何としても中を見たい。「葬送」の冒頭のマドレーヌ寺院の前はショパンの死を悼む群衆で埋めつくされ…、あれをこの目で確かめに。
しかし、マドレーヌ寺院いつも迷う。何処が正面?この古代ローマのコリント式建築、正面探すのはいつも難しい。
しかしマドレーヌ寺院前は高級食材店が軒並み。トリフ専門、メゾンドトリフ、マスタードのマイユ、紅茶のエディアール、チョコレートのメゾンドショコラ、そしてフォション。
グルグル寺院の周りをそれらのショップが取り囲んでいるのだ、なので楽しく迷う。
思えば、ショパンの住んで居たヴァンドーム広場も高級ブランドが取り囲んでいた。
高級志向でオシャレでこだわりの生活をしていたショパンらしいというか?というより、パリの中心地はそういうところなのだ。
さてようやく、寺院の正面を見つけ、意外に狭いその入口に入ろうとしたら、何と入口に音楽会の案内、ヴィバルデイの四季、そこに書いてあった文字、"ce soir"今夜と言う文字!
マドレーヌ寺院で四季が聴けるなんて、目を疑った。
涙出そうに感動して、一にも二もなく即買い!フランス語読めてよかった。
サンシュルピスでは日曜毎だった音楽会が木曜日だなんて、神のお導き!
これぞ、思い切って出よ!吉!泣き泣き出掛けた甲斐あった。
ワクワクしながら、マドレーヌ寺院を夜のコンサートのチケッ握りしめ後にした。

2011年12月11日
パリは一旦休憩。
師走に入ってしまい、なんだか、パリも遠くになりにけりだ。
12月1日は、忙しくてもXmasの飾り付けをやると決めていた。
そうでもしないと、一日送りして、さらに面倒な事になってしまう。
大好きな飾り付けも毎年あっという間に月日が経つので、この間しまったのに、と思い、結構大変な作業だ。家が多いのも大変だ。
さてパリから帰って、学生のコンチェルトがあり、ずっと伴奏で、引きこもり状態だったがようやくそれも終わり、映画を見たり町に買い物やら出るゆとりが出来た。
先ずは、グールドを見なくては。この映画はドキュメンタリーだが、今まで、封印されていたグールドの私生活が取り上げられている、という話題の作品だ。
芸術家の私生活は尋常ではないのは承知だが、グールドも例に漏れず、凄まじいものだった。
演奏家の孤独、天才が故の執着、一人の普通の男性しての女性に対する甘え、人間としての生々しい部分と、芸術家としての苦悩、葛藤、孤独がリアルに描かれていて泣けた。
つくづく、凡人に産まれてよかったと、実感だが、レベルはグールドほどではないにせよ、周りにいる天才肌の、知人、友人、生徒の事がにわか心配になった。
神様から特別なギフトをもらった選ばれし者は、普通の人間としての幸福は無いのか?と、以前から薄々気付いてはいたが、いよいよ確信のようなものを感じた(ーー;)
平凡を追い求めているはずが非凡であったり、その反対であったり?所詮、人生はその性格、才能も併せ、運命なのか?などと思いながら、深夜の銀座を後にした(ーー;)

2011年12月08日
開演時間に遅れて入って来たマナー違反の地味なただのおばさがエリザベートだったショックとボディペインティングの衝撃に、私の美的感性はズタズタになり、呆然と終演を迎えた。
しかしこうしてはいられない。私にはタクシーサバイバル劇が待っているのだ。
今日こそ一番乗りするぞ!とアンコールも失礼して、飛び出した。
オペラ座や、教会は大きな階段が眼前に広がる事が多々だ。
1番乗りを果たし、一台目のタクシー目指したのだがなんの事はない、スンナリ乗せてくれた。
慌てて行き先を告げたら、「挨拶は?」と叱られた。
「ボンソワール!」を言わず他人様の車に乗るのは、海外ではNG。
「すみません!」まるで子供が大人に注意されるみたいだ。
注意されようと何されようと、タクシーが拾えた喜びに勝るものなし。
ホッとして、ホテルでまたワインで乾杯だった。さあ、明日はどうしようか?

2011年12月06日
ワーグナーの名作、オペラ・タンホイザー
ワーグナー、正統オペラ、ちと重いかな?と思ったが、パリのは演出が全く違う
タンホイザーは、現代のシュールな画家で、いきなり全裸の愛人を描いている場面からだ。
この愛人こそがかのヴィーナスなのだが、いきなりの場面にドキッ!
更に休憩後の事だった、後ろのドアがいきなり開いた。
地味なトレンチコートを着たおばさんが、キョロキョロ自分の席を探してると思ったら、そのおばさん突然、舞台に駆け上がり、歌い始めた。
このおばさんこそタンホイザーの恋人、美しいはずのエリザベートなのだ。
ショック!はたまた半裸の男性群が絵の具を身体に塗りたくり、ボディペインティング三昧!
ここまで来たら、まさにモーリスベジャールもビックリ?度肝抜かれる演出だった。
音楽はワーグナーに変わりはないのだが、目から入る印象は大切である。
若い人や初めてオペラ接する子には是非古典的な演出のオペラを見せたいと思うのは、リでは頭固いのかな?

2011年12月04日
まだ、パリで食べてなかった物、エスカルゴです。あれをシェアなしでいけるじゃああーりませんか?
早速エスカルゴと赤ワインを注文、もし日本なら、昼間から一人で怪しいおばさんだが、パリなら昼間からワインは当たり前。大好きオニオングラタンスープも頼む。
フランスは当たり前に、バゲットがついて来るから、パンを頼む必要が無い。
こんなパリが、なにから何まで好きなのだ。
一人でエスカルゴに集中していたら、ふと、エスカルゴ大好きな姉の横顔がよぎる。
パリに行く時、一応誘ったのだが、突然では無理だった。
我が一族は食べる事には貪欲で、シェアは基本的にはご法度である。
黙々と誰もが、早いのだが、この間、日本に来た姪っ子、お寿司食べたいと言うので、連れていったら、私を追い越した。
外国人の顔しているが、血は争えない一族だと思った(ーー;)
さて満腹丸は、ほろ酔い加減で、バスチーユに向かうが、まだまだオペラまでは時間がある。
雑貨を覗きながら、オペラ座までテクテク歩く。
パリの雑貨は本場だけあって違う。 
X’masのオーナメントを仲良く探すカップルと共に雑貨を楽しく選ぶ。
荷物は沢山持ちたく無いから、沢山は買えないが、楽しかった。
オペラ座に着いたら、その前にカフェで一息いれた。
そしたらオペラ前に腹ごしらえするセレブがいっぱい。
いずこも考える事は同じだ、さていよいよタンホイザー



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