| 9月の連休は金沢のステップ審査に向かった。 いや前日の台風凄かった。昼間台風直撃は珍しい! 子供の頃、学校が休みになり、昼間から雨戸を締め切り、停電になり、蝋燭を用意してワクワクしてたのが、記憶の片隅に残っていて。 顰蹙ものだが、台風がくるのが怖かったり、ワクワクしたりしてしまうのは、私だけなのか? その日は学校が休みになった家族と家の中でサッカーしたり、ゲームをしたりして遊んでいた。 レッスンに来たくても生徒は暴風雨で来れない。挙げ句のはて、停電である。 蝋燭なら売るほどあるから、蝋燭を灯けながら学生のピアノを聴いていた。 最近は、学生がまたコンチェルトをやるので大変だ。 なんたって譜読みが一苦労なら、弾くのも一苦労のプロコフィエフだ。 練習すればなんだって弾ける!とひたすら時間をみつけて頑張ってはいるが、さすがに肩凝りしてきた。 しかし台風のおかげで開店休業状態だから、ピアノの練習がはかどった。 更に、7時まで停電していたのだ。かなりの台風被害だ。 しかしステップ審査出発翌日はカラッと晴れた。 最近運気が下降気味だという学生に、「まあ、先生の運気はざっとこんなもんよ」と言い放ち、「ごもっともです。」と頷く学生尻目に出かけたはよかったが...。 金沢、あんなに愉しみにしていたのに、運気どころか、方角悪かったと、あとで思い知ったのだった。 |
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| さて、アメリカでは寝るだけ、寝た合間に姪っ子の買い物に行ったり、日本食を作りに行ったりした。 買い物はアトランタに行くと大きなモールがあり、ヨーロッパブランドが安く手に入るらしかったが車でかなり時間がかかる上、兄の都合がつかず行けなかった。 なんせ滞在中、日曜は二回しかない上、普段は兄は大学だから、車のない人間はアメリカではどうにも遊びたくても遊べないのである。 寝飽きた私は、仕方なく学生のレッスン室で練習を見ていたり、自分も練習したり、学生のレッスンを見学したりして過ごした。 夕方になると10日前留学した学生が、大学から帰って来るので三人でご飯に行く。 楽しい外食!?がさにあらずだ!はっきり言って塩コショウだけの味付けの強い事!辛くて食べれない。 オニオングラタンスープ。パリで美味しかった、あれが残念ながら一口くちに入れたら無理だった。 万が一全部食べたら高血圧で即入院だ!こんな辛い食べ物、どうやったら食べれるのか? アメリカ!食生活は想像超えるテリブルワールド! それでも我々、遊びに来たわけではない、結局食費も掛けず、掛けられず、見事に倹約旅行をしてきたというわけだ! しかし姪っ子がご近所から頂いたホームメイドクッキーは甘さ控えめで美味しかった。 結局、美味しい物は手作りしなさい!というわけか! 我々は10日間で帰宅したが、置いてきた留学生18歳!彼女の事が気掛かりだ。 美味しい日本食を食べる度に思い出す。頑張ってるかな?と。 アメリカ!胃袋が若いうちに行く所だった! |
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| アメリカから帰って2週間、アメリカの時差ぼけは酷いと聞いてはいたが、しっかりその洗礼を受けてしまった。 時差ぼけなんて、飛行機で寝て、また着いたら夜中でよく寝たら、あとは気にしなければ普通に復帰する贅沢病だと思っていたがさにあらず。 昼間眠いのは苦しいくらいで、辛いのなんの、その代わり明け方、もう朝か?と何度も目が覚める。 体内時計が混乱しているとしか、それがほぼ10日続いた。 しっかり、朝方人間になり夜はもう起きていられない、健康体になっていた。 アメリカはどうだった?と感想を聞かれるが、とにかく南部は暑い!灼熱37度、しかし湿度がないから汗かかずアトピーの学生は快適だったらしい。 しかし、とにかく我慢しないアメリカ人、室内は20度!普段26度エアコン設定の身には大学やホテルの中はセーターが無いと震えるほどだから、風邪をひきそうになった。 アメリカでの10日間はとにかく寝るだけ寝ていた。 なにしろ出かける前まで、忙しかったから、着いたらとにかく、何も考えず、寝るだけ寝たいと夢みて頑張ったのだが、飛行機の中でひたすら映画三昧も嬉しかった。 しかし、アメリカはまずデトロイトで乗り換え、アトランタで乗り換え、コロンバスに着いたのだが丸一日飛行機に乗っていたのだろう、コロンバスの空港で、兄がハーイと手を振ってるのを見てやれやれ地球の裏側にやっと来た、という感じだった。 コロンバスは川向こうはアラバマ、黒人が多い地域だが、我々の行く所は安全らしい! 大学の前のマリオットホテルに取り敢えず学生と泊まり、兄の家を行ったり来たりすることにした。 アメリカのホテルは超大きい、ベッドもキングサイズをよじ登る高さ。 到着したのは4時なのに夕方という感じではない。 学校から帰ってきた姪っ子を迎えに行ったら、今日は大学の先生方とバーベキューパーティーだそうで一品持ち寄りで参加と言うので、早速みんなで買い物に行く。 アメリカのスーパー、ハワイで見たが本土は初めて!映画で見ていたが驚き豆の木!牛乳やジュース、洗剤並の大きさ、肉など見ただけでお腹いっぱい。 果物の量も何もかも業務用、そこを兄は当たり前だが慣れた手つきでヒョイヒョイ買い物カートに入れていく。 よく日本のスーパーでもやっている実演販売でステーキを少し頂くことに、しかしそれで私はお腹いっぱいになりましたからあ、アメリカ、何もかも規模がでかい。 買い物済ませ、私はサラダを作りそれを抱え友人宅に行った。 プール付きの大邸宅で持ち寄りのバーベキューパーティー。 まるで映画のワンシーンのようで、まさにアメリカに来たんだと実感する。 というわけでアメリカの一日目はこんな感じで過ぎたのだった。<続く> |
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