June/'11

’11/6月

2011年06月20日
忙しい夏が始まった。
先々週と先週続けて、審査で東京2往復、週末は山梨、翌週末は北海道に飛んだ!
15年ピティナ審査をしていながら南は宮古島北は秋田まで止まりだったが、初めての北海道審査依頼に大喜び!
楽しみにしていたが、近づいてくれば、こちらも忙しい時期に突入の日々だったので、早めに行くのも、一泊増やすのも不可能なスケジュールが残念だった。
しかし、今回は生徒の富良野に住む知人に、富良野を案内してもらえる事になった。
朝早く近くの富士山静岡空港から札幌に飛び、目的の富良野に着いたのは既に4時だった。
韓国より遠いぞ!
しかもこの日は大雨!空港に着いたらビニール傘が強風で一瞬に骨組だけになった。
北海道に行くなって事?と思わせる天候の中、揺れながら札幌に向かった。
札幌から急行で滝川に向かい、在来線で富良野まで。
北海道も実は大雨降ったのだとか、私が富良野に着いた頃から、雨が上がったらしい。
やっぱり強運?ありがたや!!
そして初対面だが、以前からの友人の様に懐かしく優しい御夫妻に連れられ、先ずはドラマ、“北の国から”のセットを見に連れていっていただき、厳しい雪国の生活を垣間見る。
そして富良野ラベンダー畑に、しかしラベンダーは時期が少し早くてまだ咲いていなかったのだが、そこはそれ、想像力を逞しく、眼をつぶると一面に広がるから不思議である。
実際、思い出すと紫色一面のラベンダー畑が広がるから、想像力だけはたいしたものだ。
それでもハウスに咲くラベンダーにも出会って来た。
さて、雄大な北海道に触れたら、次は富良野プリンスホテルの一角にあ森の時計、という喫茶店に連れていって貰う。
ここはドラマ、“優しい時間”の舞台である。
此処はあの倉本聡が、ドラマの為に作ったセットであり、現在、喫茶店として使われているのだ。
そこに三人で座りゆったりと美味しいコーヒーを頂く。
興味深かったのは、コーヒー豆粒とミルを頂き、自分で豆を挽くのだが、挽き終ったら、カウンター向こうでマスターが苦笑い!
「ミルの挽き方で大体、性格が分かるんですよ」と、一言、そうです!せっかちな私はミルを急いで回し香りが薄いコーヒーを挽いたにちがいなかった。
しかし、私には充分香り高いコーヒーを、静かな森の中で頂く。
ああ、こんなゆったりした時間は久しぶり。
「北海道の森の中で、、最愛の妻と一人息子を日本に置き、バリバリエリートサラリーマンが海外長期赴任中、息子が暴走族に、そして妻が息子の運転した車で事故死してしまい、寺田聡扮する主人公が、エリートの道を突然辞して、妻の故郷である富良野の森に喫茶店をひっそりと営む」というのがこの物語の趣旨で、家族とは?人生とは?人にとって何が一番大切かを?問うドラマだ。
奇しくも家族の状況は、ドラマと全く一緒なのに幸いにも、我々家族三人はそれなりにいろいろな事ありながらも、周りに助けられ救われ元気いっぱいで森に篭る暇さえなく、忙しい!
ドラマの情緒と正反対のしたたかさに恥ずかしいくらいである。
さて森の喫茶店と同じく森にはたくさんのお店が小さなログハウスがいくつも可愛らしい風情、で、軒を連ねる。
ひとつひとつ、ひやかしながらのぞいていく!
お土産はきりがないので家族以外は買わない事に決めているが、誘惑に負けそうになる。
さて、夕飯は是非スープカレーをと知人に甘え、スープカレーの評判店に連れていって貰う。
やっぱり北海道のスープカレー最高だった!
審査のお仕事をする前にして私の北海道は既に大満足に幕を開けたのだった!

2011年06月01日
ブラックスワン、プリマバレリーナを目指す若手バレリーナの物だ!
白鳥の湖のプリマは、清純な白鳥と邪悪な黒鳥の二つのキャラクターを演じなくてはならない。
ナタリー・ポートマン演じる主人公は、自分にない邪悪なキャラクターを演じれない事にに苦悩するが、しかし悩み抜くうちに彼女の中に隠されていたダークな面が目覚めてしまい、二重人格が生まれ、そして、ついには幻覚と現実との見境がつかない状態に陥いってしまうというサイコスリラー立てになっている映画だ!
内容は実にリアルで、芸術という目に見えない世界で究極な表現力を求められるという過酷な状況は音楽とも共通性があり、まして自分自身との孤独な戦い、葛藤という面でも、人ごととは思えず引き込まれて、主人公と同じ目線になって感情移入してしまい、身につまされてしまった。
しかしそこはそれ、アメリカ映画だからエンターテイメント性を欠かす事なく、飽きさせず見せ場ありで面白かったのだが!見終わって、やはり何でも極めるということは半端な事ではいけないのか?と思った。
前回も書いたが、“平凡”は幸せなのかもしれない。
年を取ったせいか?自分の生徒や家族は、最高でも四羽の白鳥、人生?が幸せかもと思えた。
人より優れたいけど極めるのは大変だ!
天才は大変だとつくづく思う映画週間でした。
さてさて、そうこうするうち夏のコンクールが近づき、映画三昧もお終いである。
四羽になるのも我々の世界では過酷な修業であるからして、(^-^;



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