May/'11

’11/5月

2011年05月16日
韓国のお土産物屋さんで、韓国人の占いの女の人に「貴女、忙しい方ですね、疲れていますから、気分転換を上手くしてください」と言われ、売り物でもないクロレラを飲まされた。
血圧もあがりっぱなしで、ずっと緊張していたので、日本に帰ったら好きな事をやろう!
では、好きな事とは一体?映画!美術館!買い物!美食!だが、買い物はカードの後日支払いが余計ストレスを産み怖いので、止め、食べるのは太り気味なので止めにして、渋谷で『マーラー君に捧げるアダージョ』を見て、その足でフェルメール展に行くことにした。
マーラーと言えば、ベニスに死す、を最近、学生に見せようと何年かぶりにまたビデオチェックしたばかりだったが、マーラーの私生活を言及したこの新しい作品には新発見、そして思う事も多かった。
まず作曲家が几帳面で公務員のように、あまりにも時間を守って生活していた事だ。
あの神秘的なマーラーの作品から、全く伺い知り得ない事だったが、しかし実際の魂はそうではなかった事がやはり芸術家であり、また彼の人生に悲劇を生む由縁だったと知る。
後に妻になったあまりに美しい魔性の女、(ベニスに死すを彷彿とさせるのだが)との結婚!実は、彼女も作曲家志望だったが、マーラーを支える為、作曲を禁止させられ、不幸な結婚生活を強いられていた犠牲者でもあり、抑圧とストレス、しかも20歳もの歳の差が次第に不協和音となり、二人の家庭生活が崩壊していく!
その過程を描いているのだが、感動なのは二人の幸せだった日々。
五番のアダージェット!美しい音楽が全編流れる。
マーラーの苦悩が浮き彫りにされ、そして妻アルマの哀しみとやり場のない孤独に、なんだか救いようのない気分に陥った。
映画の中で、「芸術家の栄養は悪!」であるという台詞?に、マーラーが幸せで悩みがなかったらあれほど深遠な音楽も逆に生まれなかったか?と思った。
とどのつまり、超一流の芸術家は幸せではいけないのか?
少なくとも満ち足りていては後世に残す作品は生まれない?という皮肉だろうか?
平凡でよかった!と考えこみながら道玄坂を文化村に向かった。
フェルメール、大好きだったが、真珠の耳飾りの少女!忘れもしない、ルーブルで見ようと方向音痴になりながらやっとのことでたどり着いたら、「この絵は今、日本に行ってます!」とあってその場にヘナヘナ座り込みそうだったのを忘れもしない!
今日はその名画はない、フェルメールの映画も以前見たが、子沢山で、奥さんはいつもやり繰りに苦労していた。
あの真珠の彼女も、実はいわくつきの女性?で、見てはいけない芸術家の私生活を知ってしまった気がした(^-^;、
私は美術館の名画に囲まれ、ゆったり座っているのが幸せで好きだ。
ルーブルでは「ドラクロワの自由の女神」の前にひとだかりもないし、モネの睡蓮の部屋も何時間も座っていられる、なのに渋谷では人混みでどの絵もゆっくり見られない。
残念だが日本だし連休では仕方ないか?
ところで、巷で、いわゆる名画!名画と騒がれるが、確かに名画と言うものは作品の中から人物だったら、その目やしぐさで心を表現しているからすぐ分かる。
音楽もそうだが魂のあるものは、技術の先に伝わるものがあるだから技術は磨けても魂は真似が出来ない。
芸術は奥が深い、本物を見分けられる年齢になり、あまりに本物が遠い現実だ。せめて生徒たちには心を教える先生でありたい!と思った!
最近は見たい映画が目白押し!
初日にチェックした「ナタリー・ポートマンのブラックスワン」の感想は後日!

2011年05月08日
韓国で、世界のレベルに圧倒され、沢山勉強して帰り、さあ、夏のコンクールに向け頑張ろう!と思った矢先、連休が来てしまった。
連休は返上!か?と思ったが春休みも家族と過ごせなくて、このまま魔の夏休みに突入してしまったら、家族と触れ合う暇もない事に気付き、此処は思い切って家庭サービスに徹する事にした。
がしかし、直前ゴールデンウイークでは、何処も空いてない、家族の白い目が気になり、必死に生徒たちから情報収集して何処に連れていくか?考えあぐねた結果、デイズニーはシルク・ドゥ・ソレイユに連れていく事になった。
情操教育と自分の楽しみを兼ねて、韓国を懐かしみ、新大久保で焼肉を食べ、朝ご飯はホテルのバイキングとしゃれこみ、そしてシルク・ド・ソレイユはZED観劇である。
まだ4歳のうちの芸術家は、ピエロとお化けが大の苦手なので、ピエロの登場にさっそくびびったが、しかし迫力と芸術的な舞台にすっかり魅了され、もう一度見たい見たいと騒ぐので大成功だった。
それから、ディズニーの新しいアトラクション、ミッキーのフィルハーモニックを見たが、なかなか音楽と映像が3Dで面白く楽しかった。
震災の爪痕や節電のせいか、少し暗めのランドだが、一時は復旧めど立たずだった事を思うと画期的だ。
しかし、電気を使わず発電しながらのパレードを見ながら、「日本を支えるのは残された我々だ!頑張れ日本!」と思わずにはいられなかったのと、こうしてまたディズニーランドに家族揃って無事に遊べている幸せにあらためて感謝し感無量でパレードを見送った。
追われるようにランドを後にしたら、閉店間際の銀座に飛び込み、串揚げを満腹で頂く、何と贅沢な一日!翌日は品川の水族館に行き、イルカのショーを見て、イルカの知能に、感心し、ピアノも調教かな?頑張ろ!とひそかにイルカから元気を貰う。
その後水族館に併設の映画館で、ディズニー映画、塔の上のラプンチェルを見る、まさに盛り沢山、激動のゴールデンウイーク!こうして我が家の休日は終わった。
先生、ゆっくりできなかったんですね、と言われたが、たしかに母の日に買って貰った万歩計は一日で二万歩、9キロ歩いていたから驚きである(^-^;
しかし実は連休初日、家族とは別に一人で、映画マーラーとフェルメール展も見て、別口充電済みである、その感想は次回に!!



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