| 2月11日ピティナの王子賞コンサートだった。 沢山のお客様、AI君を応援してくださってる皆様、大事な休日を雪の中、ありがとうございました。 演奏の内容は、いかんせん、修業の身ですから、まだまだですが、演奏する場所を頂き、ひとつひとつ大切に勉強していって欲しいと思います。 さて、その日は友人と姪っ子と三人で横浜のうかい亭に行った! 本格鉄板焼き、雪の降る中、素晴らしいアールヌーボーならぬ明治初期の建物で、豪華なお食事を、ご馳走になった。 いやあ、至福の時だった。 横浜から最終の新幹線で現実に戻るクダリは、まさにシンデレラのかぼちゃの馬車、(^-^;だった。 さて、最近はまっているオーケストラ! 以前名古屋の大先輩、巨匠の大先生につまらない質問をして大恥をかいたことがあるが、今思うと本当に恥ずかしい。 「先生、お仕事以外の趣味はなんでいらっしゃいますか?」とお尋ねしてしまったのだ、すると先生は、「いやあ僕は音楽が仕事で趣味ですからレッスン以外は音楽を聞いたり文献を読んだり、それが趣味です。」と、(^-^;恥ずかしかった。 私はと言うとレッスンが終わると音から離れたくて、なるべくピアノは聞きたくないし、気分転換に違う事をしたいといつも何か夢中になるものを探し続けていた。 が、しかし生徒が成長し、同じ目線で一緒に考えたり、話し合ったり、する機会が増えた。 若い者は吸収も早く記憶も半端でない、しかもオタク傾向だ、それについて行くには常にアンテナを張り、見る聴く読む弾くをしなくてはならない。 そんな事をしているうちに、仕事より聞いたり見たり弾いたりにすっかりはまり、今はオケにはまり、色んな指揮者の指揮と音楽の違いに興味が沸く。 DVDを見たりCDばかりを買い、趣味は?音楽鑑賞、読書、である、あまりに遅い知的開眼である。 今欲しいのはホームシアター。我が家をコンサートホールにして大音響でオーケストラを聴くのである。 そうそう、週末はレッスンの合間をぬって、クニャ−ゼフのチェロをフェドセーエフの指揮で聴きに行った。東京フィルである。 いつものことで急に思いたったのだが、知人の計らいでチケットが取れてラッキーだった。 ドボルザークのチェロ協奏曲、デュプレとバレンボエムのCDを擦り減るほど聞いてよく泣いていたが、[その薄幸な人生と二人の運命に感情移入し]なんだか無性にドボコンを聞きたかったのである。 クニャ−ゼフのチェロはこれがまた泣けて、マスクを目に掛けた。 彼は、若かりし頃、難病で演奏出来ない身体になりかけ、克服したものの演奏旅行中、妻子を交通事故で失い、自身もチェロも大破、再起不能と言われた奇跡のチェリストである。 音には人生が滲み出るのだろうか?むせび泣くようなチェロとドボルザークが初恋の女性の死を悼んで作ったという曲に重ね万感せまった。 さて、お次はストラビンスキー、ペトルーシュカ、楽しいおもちゃ箱のような様々な楽器の魅力的な事、巨匠の指揮の素晴らしい事、楽しいひとときだった。 すっかりオケ好きになり、お次はDVDでフィラデルフィア交響楽団のドキュメンタリー映画、「オーケストラの向こう側」を見た。 |
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