May/'10

’10/5月

2010年05月22日

映画『オーケストラ』に胸打たれ、凝り性の私はチャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲の演奏をYouTubeで片っ端からチェック!し結局半日を潰した。
五嶋みどり…サラチャン…ハイフェッツ…オイストラフ…ソフィ、ムター…パールマン…はたまたメニューイン…まで(汗)〜
どの演奏も全く違うので当然と言えば当然だが、びっくりした。
様々なチャイコフスキーに音楽の解釈の多様さにあらためて驚く。
まるでピアノの選定をしてる気分である(あれは迷いだすと難しい)。
ヴァイオリンは畑違いなので、先入観なしに好き嫌いで楽しめるが個人的には昔からパールマンの大ファンである。
音色と節回しに、なんとも言われぬ哀愁が漂う。
映画の劇中でもストリートミュージシアンに身をやつした元楽団がワイルドに生き生きとパガニー二を弾くシーンがあったが、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲には、何か泥臭い東方的なエネルギッシュな何かを感じる。
初演当時、これほどの名曲が、「悪臭のする音楽」と批評を受け不評だったと言うらしいが、たしかに何度も聞いていると東方的な民俗性を感じる。
音楽の時代背景を知ると言う事は興味深い。子供の頃、当時ロシア映画にハマった母親に連れられ、トルストイの「戦争と平和」を見にいった際、主人公のナターシャが社交界デビューするシーンで貴族達が皆、フランス語で会話して、ロシア語を話さないというので子供ながらに驚いたのを覚えている。
ロシアの社交界では、フランス語で会話と決まっていて、貴族の子女は皆フランス留学がお約束!
今思うと、西欧に憧れ西欧的な音楽が当たり前な当時の上流階級には、このチャイコフスキーの音楽はあまりに泥臭かったのかもしれない。
特にクレズマーと称される東方ユダヤ人のヴァイオリン。
ヴァイオリン協奏曲を書くに当たって、チャイコフスキーは耳にしていたのかもしれないと解説に書いてあったが、それならばと本場クレズマー音楽を聞いてみたい!とYouTubeで覗いて,クレズマーヴァイオリンを聞いたところ?それが何と、パールマンが奏でるシンドラーのリストのテーマでもあったから驚き。
あまりの偶然に、我ながら感動!
パールマンもユダヤ系で、チャイコフスキーと民族性、人種の深い繋がりをルーツに、この映画の深淵を垣間見た気がした。
ユダヤ系の監督の意図、チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲でなくてはならなかった意味、その点と線を繋げてしまった事に我ながら感動してしまう!
いやあ!YouTube万歳だ!


2010年05月21日

連休最後は銀座で映画『オーケストラ』を見た。
感動的な音楽映画と言う前評判なので、期待してワクワク!
予想どうりの長蛇の列!なんと一時間半、立ちどうしで待つ!
ディズニーランドで鍛えてあるから待つことはなんでもないが、銀座のど真ん中で何もしないで待つのは結構辛いものがあった〜。
しかし、音楽映画のはずが、あり得ない設定とドタバタ喜劇の様相を呈して、映画もフランス映画らしく混沌として……一体この映画って何なのよ?と隣りで寝そうな学生つっつきながら見ていたら、最後は号泣ものだった。
ハンカチで目頭を押さえて涙を堪えるのだが、たまらずポロポロ。
チャイコフスキーのヴァイオリン協奏曲にのせてドラマは感動の嵐で呆気にとられた、どんでん返しの感動にしばらく誰も席を立てなかったのだ。
子供には難しい映画だが、幸せ過ぎる時代に生きて当然のように、当たり前に音楽に触れられる幸せをあらためて感ぜずにいられなかった。
音楽を愛するということの意味、音楽と共に生きるということの意味、がどんな事なのか?教えて貰った気がした。
音楽に関わって来た人生、そしてこれからも関われる事に心から感謝しながら、連休最後を素晴らしい映画で締めくくったのだった。


2010年05月12日

連休第二弾〜
お伊勢参りを無事に?済ませたが、連休はこれから。
しかし、二つの発表会のせいでレッスンも停滞中だ。
ここはあとで慌てる事になってはまずいと連休中は、真面目にレッスンしていることにした。
なので、休み中は何処にも行きません〜という生徒達と共に〜至って真面目な品行方正?な連休を過ごしていた。
……小さい声で白状しますと〜少しだけ都内のリゾートホテルに泳ぎに行きましたがぁ…(…正直者…)
しかし計画性無く、いつも思いつくまま行動してるので水着が無い〜急遽20代の姪っ子のふりふりの水着に無理矢理〜肥り気味の我が身を詰め込み、誰も見やしないし〜と居直り強盗宜しく…他人の迷惑顧みずいでいた〜(汗)
ついでに巻き髪が濡れるからとシャンプーハット被って泳いでいたら、無理矢理、先生の無計画に付き合わされ連れて来られた同行の生徒に、「先生〜それだけは勘弁してえ〜」叱られ、仕方なく取る羽目に(汗)
というわけで、連休は終わり〜いつもの日常。しかし少しゆったりしたせいか、最近記憶喪失症か?アルツハイマーか?と思うくらい忘れっぽくなり、いよいよ脳ドックか?〜と思っていたが、何となく普段通りの物忘れに戻りつつありホッとした。
何しろ聞いた覚えない、見た覚えないにはさすがに我ながら驚いた。
この間などは、バスルームに見た事もない形状のゴミ発見!
これは何だ?とずっとバスルームにしゃがみこんで考えていた。
一人暮らしなのに、こんなゴミ出した覚えないのだ。
家族に相談し、いよいよ駄目かもだから、「若くして?ボケる母をお許しください」と家族に言い残し、脳ドック予約する積もりだった。
しかし、ふと待てよ?そういえば先日生徒が泊まったなあ?と思い出した。
しかし、あの見た事も無い形状のゴミと泊まった生徒。この点と線はどうやったら繋がるのか?松本清張ゴミ編だ!
聞かれた生徒も不思議がるどころか、不審がるに決まってる。
しかし危急存亡!そんな事言ってる場合ではない。「〇〇ちゃん〜こないだ泊まった時、バスルームに変なゴミ棄てなかった??」
そのメールを出したのが、午前中。しかし、返信無し。
多分、学校にいるからメール出せないとして、夜九時までレッスンしながら、返信待ちながら悶々とする事半日?
もう限界!待てない!我慢出来ず生徒に、「いい加減に返信くれろ!」と要求したら、どうだろう。
「先生遅くなってゴメンなさい!私ですけど?!洗濯機開けたら、繊維ゴミ袋がいっぱいだったので捨てましたあ!何か余計な事しましたかあ?」って〜ひえ〜っ!!何だって?そのメール見た時は、生徒が全国決めたくらいの喜びと驚きで嬉し涙と後からフツフツと怒りが〜。
なんで〜一言言ってくれなかったのよ〜と恨めしや〜の感情が一気に押し寄せて来た〜。
生徒の母親曰く、家でもかいがいしく家事をやる子だとか?
彼女にしたら日常?今時珍しい。将来は主婦の鑑かあ?!
 おかげでこちとらすんでのところで翌日脳ドック受診だった!
それもこれも最近の物忘れの凄さだったが、連休挟んだら普通の忘れっぽさに戻ったから不思議だ。
回りに、先生は忙し過ぎるからあ〜と体よく本気かお世辞か?慰められたが、たしかに連休が終わったら、一日来るメール65本、出したメール63本だった。
記憶容量オーバーヒートだったのかもだ。
悩み抜いている間、藁をも掴む思いで、見たネットにも、「近頃忘れっぽい貴方〜ちゃんと休んでますか?過度のストレス抱えてやしませんか?許容量オーバーな記憶抱えてませんか?」とあった?ビンゴだぁ〜やはり休む事は大切なのかもだ……(汗)と勝手にホテルのプールで泳ぐ自分を容認する(汗)。
メールの返信遅れた方!忘れられた方!またはレッスン中に先生がメールしてましたら?こんなん事情ですからどうか御容赦を…(泣)


2010年05月10日

あっと言う間に五月連休も終わってしまった。
ピティナ…他各種コンクールにも少し間があり、且つ審査も入れていないので、少々ゆとり持って過ごせた。
我が家は、春休みにディズニーランドにも行ったわけだし、また何処に出掛けても渋滞と混雑で疲れそう。
こうなったら、のんびり嵐の前の静けさで、動き回らずゆっくり過ご事に決めたが、今年お正月に引いたおみくじに、「願いがあるなら日本の親御の神様のとこへ行け!」と出ているので、お願いがいっぱいの?素直?(単純)で信心深い(欲深い?)私は29日休日補講レッスンを全て休み、伊勢神宮へと同じく、意気投合した生徒の父兄の車に乗せて貰い出掛けた。
渋滞を見越して、朝六時半に家を出たものの、到着は一時をすっかり回っていた。
伊勢は三重県…狭い日本と言っても、やはり静岡から三重県は渋滞も含めたら遠い。
しかし旅は道連れ?半日同乗者と喋り続けて、脳内活性化していたら到着だ。
まずは伊勢は猿田彦神社からお参りし、そして外宮、内宮が正式順路なのだとか。
車で回るとめちゃめちゃ面倒な順路だが、ここまで来て面倒?なんて言ったりしたら天罰テキメンに決まってる。
指示どうり、遠回りして猿田彦…外宮…内宮と回るが内宮に行く前に〜おかげ横丁の誘惑に完全に負けたのだ!
「お昼食べてから内宮に行こう〜」と言う私の提案に同行者も素直に従ってくれ?伊勢うどんを頂く。
伊勢うどんとは、汁も黒いくらい濃く、且つ少ない。
さぞ濃い味かと思いきや?さにあらず、八丁味噌味で、だしが効いていて美味しい。
上に乗っている海老も大きくてプリプリ!さすが伊勢海老の本拠地だ
伊勢うどんを堪能していたら、目の前の広場で神恩太鼓の実演が繰り広げられ始めた。
ラッキー…2本の太鼓を若い女性が二人で力強くリズムよく打ち鳴らす。
そのリズムの激しさと乗りに?しばし唖然、圧倒された。
しかし気付くと職業病か?必死でリズム聴音していたが、残念ながら規則性を見つけられず(汗)よく暗記してるもんだ、と感心する。
何をやるにも集中力だ、それにしても疲れを見せないあの太鼓は、やはり脱力が上手くいってるせいだろうか?と手首を覗く。
ウ〜ム、二の腕は締まって振り袖もないぞ〜!と多角的に観察していたが、何故か?そのうち太鼓のリズムがアカフク〜〜あかふく〜赤福〜赤福と聞こえてきたではないか?
同行者に…ねえ〜デザートに赤福食べない?と誘ったら、先生!内宮にお参りにしてからにしましょう!と諭されてしまった!
おかげ横丁で食欲に負けて、すっかり本来の目的を見失ったお伊勢参りだった…(汗)





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