| 歯医者で受難とはいえ、その晩、応急処置の甲斐あり、グッスリ眠れた。 やっぱり…歯医者さまさまである。 運気底打ちと思っていたら、東京の家の浸水事件に火災保険が適用されると関係者から言われ、絨毯が新しくなり、混乱していた納戸の整理も出来、出費せずリニューアル出来ることに。運気再浮上。 泣いたカラスが、もう笑う〜。 先日たまたま点けたテレビで、貴方のストレス解消法間違っていませんか?という番組を見た。 間違ったストレス解消法をすると心の病気になるらしい。点数法で項目チェックをすると言うので、私も〜と鉛筆握りしめ参加したら、気分転換項目が満点だった(汗)。 気分転換は買い物、友達と会う、出掛ける、etc.全てまんべん無くやっていた。 どうりで、色んな物が知らず知らずに増えてるわけだ(汗) それにも増して 、間隙ぬって遊ぶ達人だな〜と我ながら思う。 レッスンがたまに早く九時前に終わりようなものなら、気付くとちゃっかり?近くの映画館のど真ん中に陣取り、レイトショーを見ている。 このあいだは、アリスインワンダーランドを見た。 この映画は、若い女の子に是非見て貰いたい。素晴らしいメッセージが隠されている。 そしてみんなに「先生ずる〜い!忙しいのにいつ見たんですかあ?」と言われた、ノダメカンタービレ最終楽章(後編)を週末に帰って来た学生を連れて、早々行ってきた! 前編は、千秋の指揮者編だったが、後編はノダメのピアノが中心で、ピアニストを目指す主人公の 焦躁感…試練…葛藤があまりにリアルで泣けた。 見て無い方にあまり詳しい情報はお教え出来ないが、ノダメが最高の演奏をし続ける自信が無い…と失踪し、現実逃避するあたり、あまりにリアルで身につまされた。 我々芸術家に終わりはない。常に最高の演奏を求められ、最高を追求しなくてはならない。 自分自身の最高と他人の最高を比較されるコンクールは、更に過酷なものだ。 コンクールにこだわらず、自分の楽しみだけにピアノを弾くのも良いが、人間は弱き生き物、楽な方へと流れ、期日に迫らなければ暗譜さえいつになっても出来やしない(汗) まして、仕上がりは低いレベルで常に妥協だ。 ならばコンクール…?こちらは自分の最高を出さなければ、他人の最高になんて勝てやしない。 比較は厳しく過酷だ。 運も左右される。万が一、全国一番取ったからと言え、翌年はリセット。 ゼロからスタート、かえってプレッシャーの中で自分との戦いだ。 浅田真央もキムヨナも皆同じなのだろうが、消しゴムも見直しも出来ない瞬間の芸術に生きる過酷な世界だ(泣)。 救いはシュトレーゼマンが、常に最高を追い求めていく事を〜喜 びと感じる事が出来るか?否か?でこの世界で生き残れるか決まるといったニュアンスのことを言っていた事だ。 結局は、音楽がホントに好きか?嫌いか?に尽きるのだと思った。 勝って続いたピアノは、負けたら終わる。 勝ち続けられるコンクールなんて無いのだ。 久し振りに感動し、考えさせられた映画だった。 あまりに今の我々にリアルな内容ながら、ノダメ特有の爆笑が全編、泣き笑いが、救いだった。 …皆さんにも是非見て頂きたい… |
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| 発表会二つとディズニーランドとコンクール審査ステップ審査をクリヤーして何とか生還。 マーラーとエスプレッソまでは良かったが、受難は間も無くやって来た。 ラフマの練習を再開し出したら、歯が痛くて堪らなくなった。 ピアノ弾いてるための肩凝りからだろうとタカをくくり、多分?気合いが足りないんだ、とひたすら我慢していた。 しかし、ある晩突然激痛で飛び起きた! しかし何とかじっと耐えて我慢したら、昼間はそうでもない。 いよいよピアノを弾けない筋肉に成り果てたか?…とがっかりしていたが、無視して、週末学生とラフマを一時間半も気合いを入れて合わせた晩、救急車を呼びたいくらいの激痛に寝ていられず、まんじりとも出来ず、朝までベッドに半べそで座っていた。 いよいよ異常事態に?三日間も寝不足では体力持たないと、近所の歯医者に飛び込む。 知覚過敏が肩凝りから酷くなったはずと、勝手に素人判断していたら、歯医者も同じ診断で知覚過敏の処置をして貰うが、痛みが止まらず。 レントゲンを撮ったら、何と小さい虫歯発見? 見落とすくらいの小さい虫歯だが、神経にしっかり到達していたらしい。 にわかに虫歯治療に移行。麻酔を打って虫歯を治してくれると言うのだが〜。 麻酔一本打っても効かない。 あれ?おかしいな?またもう一本?2分待って、はい〜治療!ぎゃっ!痛い〜!あれ?それから3本ほど打っただろうか?もしかしたら、私の我慢が足りない? 「先生、気合い入れて耐えてみますから頑張ります!」と宣言する!と先生も「そうだね、僕も頑張るから二人で頑張ろう!」とおっしゃる(汗) 何だか、歯医者と力を合わせ、虫歯神経に立ち向かう? ロードオブザリング歯医者編?幾つになっても、三つ子の魂?先生の命令は絶対服従! 弾けないとこは努力で克服!それでも弾けなきゃ、更に練習に次ぐ練習。 それでも出来なきゃ練習の仕方が悪いのだ!と見直し更に練習した。 ピアノをやって来た道のりは、そんな人生だったから、痛いのもピアノと同様克服しなくてはいけない。 しかししかし、痛いものは痛かった。やはり無理だった(泣) 一緒に闘うと誓った歯医者さんが、私の頓挫に半ば呆れて、少しムッとしながら、「今日はもう終わり!神経が暴れて怒ってるときは麻酔が効かないから、また今度ね!!痛み止めはもう薬局閉まってるから手持ちの痛み止め取り敢えず呑んどいて!は い…さようなら!」 私は、痛みを我慢出来なかった悪い子のように、べそかきかき尻尾巻いて帰宅! 生徒や代稽古している学生の顔見たら年甲斐もなく、え〜んと泣き涙が出た! 結局あの麻酔打ちまくり、今日はもうお終い!は一体何だったんだ(泣) 一応頑張ったのに、褒めても貰えず叱られて、それにあの拷問の意味は? なんかの罰?神様教えて〜!私なんかいけない事しましたかあ?(泣) なんてその後のレッスンは、呆然自失!気の毒に思った優しい御父兄が、「先生!元気出してください!」と明治神宮は、清正の井戸の待受画面を送ってくれた。 早速それを待受画像にして、井戸をしばらく覗いていた…(泣)! |
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| やっと平和な日常〜が戻ってきた。 すっかりご無沙汰していた友人達とランチしたり、友人宅を訪問したり、結局じっとしてない性分は相変わらずだ(汗)〜。 所で久し振りに会った友人宅で出されたエスプレッソに珍しく感動した……。 ネスプレッソというメーカーの物で一瞬にして美味しいエスプレッソが頂ける! 時間が無い私向き?しかもレッスンで疲れた時?眠気が襲ったら?、即、頂ける。 これは絶対欲しい!というわけで即買いした! 昔は、コーヒーは薄めしか無理だったしエスプレッソは更に敷居が高かったが、10数年前生徒達を連れてウィーンに行った際、訪れたザッハーでかの有名なザッハートルテを完食する際、あの苦いエスプレッソが救世主の様に感じてからだった。それから私の味覚は大人化した〜!? 甘い物に目がない肉食のヨーロッパ人が、コーヒー豆と香辛料に出合った感動を日本人が今更気付いたといったら大袈裟?しかしあの砂糖の塊のようなザッハートルテ! もう止めようと思いつつ、ついつい食べてしまうのは、やはり名菓ゆえんか? エスプレッソマシーンにハマった次はマーラーである。 実はうちの学生、マーラーが大好きだと言うので…ふ〜ん!お宅かあ〜と聞き流していたが…どれどれ〜私もはまれるかな?と聞き出したら、すっかりどっぷりだ。 あの和声感…幻想的…達観性…暴力性…諦観…憧憬…人生を凝縮したようなメロディと和声の流れに朝昼晩と聴きまくる。 特に有名な5番アダージェットは寝る際に必須アイテム。 ショパンチェロソナタも血圧下がるが、優先順位交代! しかしうちの学生は、私がこの年で到達した境地に20歳前に既に私の傍らでエスプレッソ飲みながら私とマーラー談義するんだから進化目覚ましい! それもエスプレッソの16種類の微妙な味を嗅ぎわけられるらしい(汗) 若いからか?それとも本物の感性一流の芸術家? それにしては…反比例の許せない天然の数々?の相変わらずの失態数知れずに振り回されっ放しである〜。 というわけで取り敢えず平和な一週間だったのだが(汗)……続く |
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| 過労死するかも〜と思った一週間を生き抜いて、東京の発表会を無事終える事が出来た…(汗) 実は、あれから〜忙しくても春休みだから、家族サービスもしないといけないと突然思いついたディズニーランドへは、入賞者コンサートが終わり東京レッスンを終えてトンボ帰りで静岡でコンクールチームの生徒をチェックしたら、木曜の晩、朝三時半に車でディズニーランドに出発したのだ。 思いつき?でスレスレセーフで取れたディズニーランドホテルに一泊!という一応ゴージャスな春休みイベントなのだが。 この日は、めちゃめちゃ寒かった上、氷雨まで降った。 その上、春休みの金曜日とあって尋常でない混み様に圧倒される(汗) いよいよ小さな運を使い果たしたらしい。しかし私以外は皆元気いっぱい! ランドとシーをいったり来たり!こちとら若いもんには負けじ!と歩くがコンパスが小さいから、もう殆ど小走り状態!もう限界!私はここで待ってまあす!とピーターパンで90分待ち〜。 ポップコーンに30分ひたすら並ぶ(泣)… ディズニーに居る大人たちはホントに笑って待てる人達だ…短気な大人はあそこには居られない! 家族サービスなんだから仕方ない!短気を封じて、頑張ったが身体がクタクタで、夜は豪華なホテル満喫どころか?バタンキュー(汗)だった…。 ストレスでぬいぐるみ大人買いした〜。 2日目は夜9時まで遊んだら、私はコロコロと疲れた身体を引きずり、また東京レッスンに戻る。 日曜レッスンをした後、月曜新宿のホールで発表会のリハーサル。 翌日、火曜 水曜はアールンコンクール全国大会の審査だ。 遊びも命懸けなら、疲れ切った身体に鞭打ち、二日連チャンで200人以上の講評書き! 自由曲で審査は実に楽しかったのだが、足が座りっ放しでエコノミー症候群! 講評も何だか読み直すと支離滅裂で思いやりのかけらもない文章ではないか?責任重大な仕事をしているのに、寄る年波には逆らえない(泣) 変な文章頂いた方、申し訳ありません! さてコンクールの審査を3000円のユンケルで乗り切り、最終新幹線で静岡に戻ったら、既に静岡チームは、普通のレッスン再開! しかしもう気力がない、無理〜!久し振りにあった生徒とはお茶飲み会だった! そしてまた週末、東京に出発した!私はJRから表彰されるくらい新幹線利用してる(汗) 東京発表会目前で土曜に近所のホールとレッスン室と2往復し、生徒を怒鳴り叱って〜迎えた翌日、本番!パリの講習から帰った時差ボケか?いつもの天然ボケか?見分けのつかない生徒も加えて何とか無事に発表会を終えて、さあ一晩くらいはと箱根に行く。 箱根はリゾートホテル、しかし疲れ切ってるから、食欲イマイチそれでも温泉に朝晩入ってチャージして、また藤枝に戻った。 やっと静かな日常だ。しかし、まだまだハードなアドベンチャーは続く。 今週末は、ステップ審査があるし、またAI君がカリスマピアニストとラフマニノフの2台の再演が近々ある。 というわけで、私もまた彼氏の練習の為に練習を新たに始めた。 奇しくも、うちの半プロのデュオチームもラフマを練習していて、彼女達の練習にも付き合っているから、暇さえあればピアノに向かうことに〜。 ラフマニノフは、彼女達も言うがこれを練習してると太らないし、食べても痩せるらしい。(たしかに私も実感した!)嬉しいことなのだが、要はめちゃめちゃ体力がいる曲なのだ。 怒濤の体力気力勝負の春はまだまだ続く(泣) |
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