| 歴史に触れ、知的モードにスイッチ入ったか?ナポレオンに影響されたせいか?3人とも元気になってしまい、さあお次は〜? 朝から、コンコルド広場〜チュルリー公園〜オランジェリー美術館〜アレクサンドル3世橋行ったり来たり?〜有名レストラン〜アンバリッド…しかしまだ昼下がりなのである。 そして、元気いっぱい迷う事無くエッフェル塔を目指す事にしたのだ……。 これがさしずめナポレオンの命取りになったロシア遠征…とも知らずだ……地下鉄でエッフェル塔で降りたのにエッフェル塔が目の前にば〜んと登場する図を想像していたのに…回りを見渡しても、あの尖塔が見えない。 そんなはずはないと…地図を見ながらあるはずよ…エッフェル塔…と3人の知恵を結集して歩き続ける事20分。 見えましたあ!エッフェル塔!国会議事堂前と言ったって門前に出るわけじゃあないし、しかしあんまりだわ。 トゥールエッフェルのメトロ駅、しかしエッフェル塔に行き着くまで、また更に歩かねばだ。 アンバリッドの門から墓石までの距離と一緒、目の前にあるのになかなかたどり着かない。 足が棒のようだが、歩くしかない。 エッフェル塔前に広がるシャンドマルス公園の芝生を三人で歩く。 公園ではパリジャン、パリジェンヌが昼下がり、思い思いの格好で芝生に転がり、くつろいでいる。 真似してみる?と歩き続けて痛んでる足を休ませるべく、適当な芝生を探すが、おイヌ様の国フランスで怪しくない芝生を探すのは至難の技。 三人共生まれも育ちも神経質ではないが、それでもやっぱり怪しい芝生には座れず、ひたすら歩く事に(泣) エッフェル塔の真下に着いた頃には、旅行者ターゲットにエッフェル塔のキイホルダーを売り付けるアラブ人に愛想笑いすらする余裕なく、無視しながらアイスの露店に飛び込む。 はぁ〜疲れた…まだこれで半日だというのに大袈裟な芸術家一家、アイスを食べながら、もう今日で、一生分歩いたよね〜と納得しあう。 もう帰ろうかあ……ちょっと休むとまた欲が出る。 なんたって此所はパリ、歴史と文化、国家遺産が目白押し。 帰りながらノートルダム寺院を回ろうということに……(汗) |
|
|
|
| いきなりナポレオンを後回しした後は、ほろ酔い加減で大急ぎでアンバリッドに戻る。 しかし、ヨーロッパの名所は(日本もそうだが)目の前に見えてるのに、門まで行き着くのに何故これほど歩くのやら。 ドラえもんの何処でもドアが、こんな時あったらなあ…とブツブツ言いながら、門から入口まで石畳の歩を進める。 この日は、晩秋というのに暑くて、世界的に地球温暖化のせいもあり、最近、海外旅行で寒くて困る事はあまりない。 汗をかきかき、ナポレオンの墓はどこなのよ〜となんだかこんな時は、団体でないと面倒な個人旅行を恨めしく呪いながら、方向音痴三人様〜やっと巨大な赤い母岩石に眠るフランスの英雄の前に…たどり着いた時は、「はあ〜此所は涼しいよ〜」って調子だった。 それでも教養深い我々なので、一応感無量。 数々の伝記、絵画、音楽に彩られた彼のドラマティックな人生の最終地点をこうして、時空を超えて眼前にする感動は、やはりかなりのインパクト。 「余の辞書に不可能は無い」と言わしめ?ホントは気が小さくて、常に胃痛で胸に手を当てて?年上子持ちのジョセフィーヌに頭上がらないマザコン?なんて自分なりに勝手な意地悪な解釈していたが…「余が眠るとこは余が愛するフランス国民の地に…セーヌの湖畔に」…と切望したと言われるフランスの英雄の愛国心と劇的人生に思いはせ、且つ英雄と命運を共にした無名の兵士達の事にも思い巡らせ、やっぱり来て良かったアンバリッドと足が痛かったが一同満足。 ナポレオンに最敬礼…ご苦労様〜と後にした… |
|
|
|
| パリもそうだが旅行の楽しみは食にあり!がモットーの私は大体お昼は何処で頂こう…と決めている。 この日のお昼は、アンバリッドそばでパリでも評判の創作ランチと決めていた。 旅行中は、予定が立たないので予約こそしていないから開店と同時にレストランには入りたいから、観光もだが…常に時計と睨めっこ…! アンバリッドにひたすら向かいながらも、心は昼御飯! そんなわがままをしっかり分かってくれるグルメ家族は、アンバリッドを横目に見ながらレストランに直行! 開店前一番乗り〜! さあ…どんな料理が出て来るか? ワクワクしながら、聞き覚えある単語を組み合わせ、料理を想像しながら注文する……。 いわゆるビストロだと量も多くコッテリになりがちだが、創作系だと内容も量も繊細で、味もさることながら目でも楽しめる、美しい料理にパリ一日目を昼からシャンパンでお祝いである…。 何と贅沢!ナポレオンを尻目に…早速グルメの旅に浮気したのだ…(汗) |
|
|
|
| パリはやはり初めてという姪っ子にパリの名 所旧跡を見せてあげなくてはならない。 まずは、朝一コンコルド広場に行く。 朝早いコンコルド広場は、まだ観光客もいないから清々しい。 見渡すと〜あらっ!〜ちゅるり〜ちゅるりら〜チュルリー公園がいらっしゃい〜と門を開けている。 コンコルド広場で、姪っ子に証拠写真撮ってあげて、スキップしながら三人で公園散策。 9月末のパリは日本で言うところの晩秋?すっかり黄色いに色付いたマロニエの並木はあの有名なシャンソン…枯れ葉よ〜の世界…空気は乾燥し、寒くもなく暑くもなく、幸せな季節である。 ふと横を見るとオランジュリー美術館が横に隣接である。 まだ午前中早いので誰も並んでいない。 モネの睡蓮見る? と言うわけで、オランジュリー美術館に全く並ばすスンナリ…これが日本なら名画一枚に何時間並ぶかしれない。 改装に数年もかけた美術館は、天井から光を取り込み、明るく近代的で気持ちいい。 伸び伸びゆったり名画に浸った後は、次はナポレオンの墓であるアンバリッドいきますかあ〜と地下鉄に乗る! ナポレオンの墓は、私は今回初めてである…地下鉄から地上に出た三人様…方向音痴×3=正解と出ないのが悲しい所で…あらっ〜アレクサンドル3世橋よ!〜感動!此所で写真撮ろうよ!というノリで金色に輝く彫刻の美しい欄干で写真をパチリパチリ。 そして橋を陽気に渡りながら、アンバリッドを目掛けてテクテク。 パリってどうしてこんなに?何でもない、ここかしこが芸術〜?と感激しながらキョロキョロと橋を渡る。 しかし渡ったら…あるはずのナポレオンの墓…無いのだ。 するとナポレオン時代の傭兵の服装をした格好いい兵隊さんが、大股でサーベル鳴らしながら向こう側の橋を渡っていくではないか? え〜っ?もしかしたらあっち?実は我々反対に歩いていた…何と橋の反対側だったのだ……! 答は簡単!元来た道を戻れば良いのだが、景色は一直線だし、たしかに橋の向こう側に見えるはアンバリッドの尖塔!なのだが、その距離、半端じゃない(泣) 足は、半日近く歩き回ってそろそろ痛くなっている。 チュルリー公園は広いし、オランジュリー美術館も行った後だ。 方向音痴の付けは大きい…だあれも愚痴を言わず不気味な沈黙。 ひたすらまた橋を逆に渡る…………。 日本語って素晴らしい…行きはテクテク…帰りはトボトボ…これで皆さん我々のその時の心境を察知して頂きたい(汗) |
|
|