パリ旅日記1

パリ旅日記09年版です

2009年10月09日

着いたらこのボタン押してください…お世話係が参ります…という指示どうり諦めの境地でブザーを押す!
すると、中から勢い良く日本人の若い女性?(若く見える?)が飛び出して来て…
「ようこそ〜」あ…やっぱり此所なんだ…という安堵感とがっかり感が……複雑に入り交じり薄暗い中廊下(パリのアパルトマンは外ドアを入ってから各アパルトマンのドアまでつなぐ廊下と階段があるのが一般的…)をゴロゴロ荷物引きづり、お世話係のお姉さんにうなだれて付いて行く
「はい〜こちらです〜」え〜っ?階段です!はい!え〜っ?!エスカルゴの様な階段を上り切るとまた入口!そこを鍵で開けたらまたエスカルゴの階段が続く!
「エレベーター何処ですか?」「エレベーターありますよね? …???」「ありませんよ〜」…嘘でしょ…エレベーターあるって書いてありましたよね?
「無いですよ」嘘だあ〜!大体腰痛持病の身でこの階段20キロ近いスーツケース階段ビタ一文!もとい?ビタ一段登れまへんがな〜(泣)
いやあ〜ん〜無理〜!(パニック)いい年して半べそかきまくる。
「もう帰る〜!」何処へ?自分で叫びながら訳分からないし…他のホテル行くもんねえ…とすねてると…
姉や姪っ子が「私は大丈夫よ。」「この家気に入ったよ…暮らせそうだよ〜」となだめるように上から下覗き込んで言っている。
階段の下で、私は…だって、上がれないもんねえ〜とすねまくる。
もうただのわがままな餓鬼状態…困った姉とお世話係が…みんなで持ち上げましょうよ!とすねお君の私のところに降りて来てヨイショヨイショ!と担いで20キロスーツケースを何とか家に入れてくれた……。
持ち上げられちゃあ仕方ないとスーツケースと共にしぶしぶ家の中に…続く


2009年10月10日

スーツケースが上がってしまったからには…肝を据えて…此所で一週間頑張るしかない。
エレベーターに裏切られ、にわかに笑顔にもなれないが。
その上…窓の外は、パリではなくペンキ塗る為の足場が組んであり飛散防止ネットが景色を遮る…(泣)
部屋もカビ臭い気がするし、まあパリは石造りだから仕方ないんだが、としかし諦めたらそこは、持ち前の協調性全開で、現実を受け入れる努力をする。
モードをチェンジしてみたら、部屋は広いし、天井高く台所も広く食洗機、台所用品、調味、無いものない。
洗濯機は乾燥付きで、トイレも水流れ良く、ベッドルームはダブルで広く、テレビもネットも出来るし〜LOFT付きである。
インテリアもアジアンテイスト?プラスヨーロッパ・クラシックアンティック調に統一されているし、持ち主の好みなのか?壁という壁には額を付けずの前衛的な洒落た絵画が隙間なく飾られている。
本棚には、ダヴィンチの分厚い本の全集までが、CDステレオには私のお気に入りのクラシックCDがいっぱい!
この家の主がかなりの教養高い知性の持ち主だと分かって来たらなんだか…お邪魔してまあ〜す!という気分になって来たから不思議だ〜。
泣いたカラスがもう笑う〜で、15分後にはご機嫌だった!
説明不足だったが、このホテルは今流行のパリで現在使っている住いを持ち主が使用しない期間、他人に貸与するシステムで、ホテル暮らしでは飽きたらない…暮らすパリを…という日本人の要求に答えた物件なのだ。
なんだか〜「気に入ってきたあ」〜と同行の姉や姪っ子に叫んだら〜良かった〜と心配してくれた姉がほっとした様子で、そばで笑っていた。
この家を見つけて来たのは、当の私なのに…なんだか既に身内にすっかり甘えていた自分に気付いて気恥ずかしかった(汗)


2009年10月12日

さあ…家には満足したし(笑)
「パリ到着記念にパリ御飯に行こうよ」〜とグルメが共通の趣味、お身内3人様は、モンマルトルの下町?エレベーター着いてますよ〜と宣ったネットで謳われてるところの高級住宅街?の夕暮れに繰り出した。
近所のカフェ、パリは殆ど門がカフェ…この辺りはさすがに旅行客少なめ…?
治安良さそうだし(汗)…近所のカフェにためらいもなく入っていく〜。
ボンジュール?ボンソワール?その時は口から出たか?記憶にない。
とにかく疲れてたし……メシメシおくれ〜と言うところだ。
しかし、あちらも媚びない地元生粋フランス人、英語は駄目そうである。
こちらも疲れ切って、頭が日本語からまだスイッチが入れ替わらず、「みんなでシェアーする」が伝わらず(パルタージュ!と言わなければいけなかったのだが…その時は白痴状態で出て来なかった。)
なんだかトンチンカンな会話がいったり来たり?
しかしみんなでパリ到着に食べたのは、当然エスカルゴ……!
三人共…生まれる前から好きだった気がする(笑)
サラダとチキンとワインで乾杯しながら、御法度のシェア〜しながら無事パリ到着を祝ったのだった!


2009年10月13日

実は今回、パリで真っ先に食べたかった物は、本場のオニオングラタンスープ
オニオンスープにフランスパンを浮かべ、チーズ乗せて焼いたスープ。
フランス家庭料理の定番…これが大好き!
是非本場のを、食べてみたかった。
本に依ると、何処のカフェでも出してくれるとあったのに、このカフェではノン〜!残念!帰るまでに…必ず試してみなくちゃ。
さあ…夕飯の後は…近所のスーパー探し
お世話係のお姉さんに教えて貰ったスーパーは、三人の頭脳結集しても一向に見当たらない。 四方八方歩いた末、何とか見つけた小さい雑貨屋!
そこで寝酒のワインとチーズ、オリーブ、ハム、水を調達する。
雑貨屋と言っても、パリのお店は品揃えが違う。
その夜は、またまたワイン飲んで早々?床に着いた………ワイン好きな家系である。(汗)
ふと目覚めると真っ暗!時計を見たら6時。
日本の6時は、もう普通に朝だが、こちらの6時は朝4時くらいで真っ暗。
7時で夜明けの気配 8時が6時くらいの明るさなので、まあ2時間違うと思ったらいいのだが、慌てて飛び起き、「パン屋に行かなきゃ」とみんなを起こす。
パリで寝坊はもったいない。焼きたてバゲット買いに行こうよ…と元気よく飛び起きた〜。
パリに来てしまうと、バカンスホルモン全開で…時差ボケなしだ…(汗)


2009年10月13日

パン屋さんは、パリでは半端なく多いから…全く探す必要はない。
しかも朝早くからやっていて〜当たり前だが焼きたてを売っている。
パン好きで、パンの粉や製法にまでうるさい姪っ子の目がキラッと光る!
三人で元気よくパン屋さんに「ボンジュール!」
品のよいマダムから、クロワッサン他、焼きたてパンをそれぞれ好きなのを買い込み、アパルトマンにひた走り〜戻る…!
が…しかし、いつも幸せの後にアクシデントがオマケで〜なんでいつもこうなるんだろう?
鍵が、なかなか開かない!日本のドアのようにスンナリ開いた試しがない。
グルグル回し、引いたり押したり、ウンウン唸ってるうちに…ありゃ?開いた!という調子だから…いつまでもコツが掴めない!
フランス語で、鍵は「クレ」というのだが、今までも何度ドアの前で〜開けとクレ〜!と半べそかいたかしれない。
その日も三人で順番に挑戦し、その日強運の誰かが運良く開けるというタイミングで(汗)やっとの事でアパルトマンにパン抱えて滑りこむ。
朝御飯は、コーヒー と昨日買ったハムとオリーブを加えて、優雅に焼きたてパンを皿に乗せて、すると目の前の教会からカラ〜ンカラ〜ンと8時の鐘が鳴る〜。
これ… これ…これがパリよ〜他のヨーロッパも同じなのかもしれないが(汗)。
私はこの暮らすパリが好きなのだ……。
パリの本場焼きたてパンはやはり違う〜と姪っ子が唸り、さて今日一日の作戦会議開始である〜





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