| ピティナの夏が終わった…。 いや?これからじゃあないの?全国大会?と聞かれたら辛いとこである。 実は、今年は各地で期待したエ〜ス級が何人もカリスマに敗れ次点に泣いて……なんと今年は全国に上れなかった。 今年も予選を通過したのが23名…予選敗退はすくなかったので、ほぼ全員が本選だったが、予選の終わりは27日だというのに、29日にはすでに本選が始まっていたから、もうとんでもない事になっていた。 その上、本選審査に三日間、留守してしまい、微調整出来ないから、ほぼ10日で本選曲を仕上げたから、前日にペダルいれたりとったり、器用な生徒ならまだしも、不器用な生徒やお母さんがピアノの弾けない生徒は、レッスンのスピードについてくるのも大変だっただろう! 半分パニクって怒濤のようなレッスンをして、気付いたら東京…兵庫…また静岡なんて調子で移動した…。 おまけに必死で微調整加えたのに、今年はこれでもか?これでもか?と予選から弾き順一番クジを生徒が引くのだ。 一方、当の私はピティナ以外の地元のコンクールが幾つも重なっているわけなのだ。 こんな事なら最初から受ける人数を限定したらいいのに〜といつも反省するのだが、一人一人の生徒の背景にそれなりにピアノ人生、ピティナを受ける意義や意味がありドラマがあるのだから、こちらの都合で夏の挑戦を止めさせるわけにはいかない。 負け惜しみではないが、勝つためにピアノを弾かせているわけではないから、ピティナは年々レベルが上がるし、「やったところで負けそうだからよそうよ。」なんて口が裂けても言いたくない。 しかし、こちらは身体一つなのだ。その辺りのジレンマに悩む所だ。 大阪で審査でご一緒したベテランの先生が、「自分が病気して入院した時が、いちばん全国へ行ったから、やはり先生に頼れないと思うと、親子で必死になるもんだ。」と話してました。 レッスンが、多ければいいというわけではないのだと思うが、そうなるとポイント押さえてあげなくてはいけない。 また更に負け惜しみだが、二世は短期間になると得である。 お母さんがピアノの先生であれば、無駄な練習はさせないであろう。 しかし、親が先生だからこそ親子の葛藤は尋常ではないのが舞台裏だ〜。 物事にはなんでも裏表があるものだから、何がお得か?知れたもんではないが、今年も身体が最後までもって、それなりに一人一人に意味のある結果が渡せたのではないか?と思う。 もちろん私はプロだから、自分自身の反省は、陰ながら山程しているが、それこそ負け惜しみで公表したくない。 一つだけ言い訳させて頂くと、AI君特級二次敗退についてだ。 彼は、今年は実は全くの準備不足で、セミファイナルの曲は全く譜読みさえしていなかったのだ。 それなのに、無謀にエントリーしたのは全日本学生コンで一位など、奇跡でも取ってしまうと、守りに入り、安心と傲慢と怖さも手伝い、本来コンクールを肥やしに成長していきたいという目標からはずれるからなのだ。 特級受けてみようか?などというのりで越えられる壁ではなかったのは、重々承知だったが、意外に皆さんが、がっかりされて…あ〜あんなおっちょこちょいにもファンや応援してくださっていた方がいらしたかと思い、期待を裏切ってしまった(汗)と申し訳ない気持ちでいっぱいです。 二日前まで、霧島音楽祭にいて二次を受けてしまい、準備不足露呈だが、カリスマピアニストの素晴らしいレッスンを受けたり、世界の仲間達と勉強して彼に取っても有意義な夏だった〜。 だんだんとおっちょこちょいの慌てん坊を返上し、応援してくださってる皆さんのご期待にこたえ、本物になれるよう頑張りますので〜、なんだあ……なんてがっかりしないで気を長くお待ちください〜。 今年は、宮崎でそして大阪で、審査仲間の訃報を聞いた…。皆、私と同世代だった。 ピティナもピアノも大事だが、健康あってのコンクールだからと、そろそろやみくもに頑張るのは考えないと、うちの3世がA2級でデビューするのが見れないと大変だ。と思い、一晩がっかりしたら、いつも行きたくていけなかった池袋の焼き鳥「母家」、翌日はパリから初出店した「銀座三越ラデュレ」に出没し、またまた元気いっぱいの先生に戻っておりま〜す! |
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