| 今週は発表会休みも終わり再始動…ピティナが気になって来た…譜読みは早くさせたいが譜読みだけは個人差もあるし、譜読みが早ければゴールが早いか? 嫌…逆の事もあるし、子供達も新学期が始まり落ち着かず、それどころではないからしばらく様子を見なくてはいけない。 私は、この間行ったディズニーランドが楽しかったので、是非平日に一人で空いてるディズニーを満喫してやろう。と一人ディズニーを研究…密かに計画していたのだが、映画ラフマニノフが公開されて、いっきにディズニー熱が冷めて頭はラフマニノフをいつ見に行くか?でいっぱいになってしまった。 童心に帰っていたのが、まるで嘘のように、シンデレラの魔法が溶け普通の大人に戻り、ラフマニノフを見に朝早くから渋谷文化村に向かっていた。 入れ替え制一回目に、余裕で間に合ったのにすでに一回目はいっぱいで二回目お昼の受付をしていた。 ミニシアターはこんな時イライラする…しかし、大好きなラフマニノフに会えるなら辛抱、辛抱…と渋谷をふらふらしてガレットを食べにオ・タン・ジャディスを探して歩き回っていたら路地に迷い込み血豆が出来るほど歩く羽目に……。 ガレットが無理ならせめてカフェド・マーゴでランチのはず、結局時間が無くなり屋台に近いラーメン屋に入る。 一食一食命をかけている身には切ない選択だった(泣)……。 ラフマニノフはロシア映画らしく映像が美しくて、かつて見たロシア映画、チャイコフスキーやツルゲ〜ネフの「貴族の巣」、ソフィ―マルソーの「アンナカレーニナ」を思い出させてくれた。 ラフマニノフのアメリカ亡命中の孤独と葛藤を縦糸に、亡命に至るまでのラフマニノフの青春時代の音楽に対する夢や失恋苦悩を横糸に織り交ぜながら、ロシアの美しい風景と混沌としたアメリカのそれを対比させて、ラフマニノフの望郷の思いと彼を支える家族に焦点を当てていた。 全編心理描写だからまさに大人の映画だ、楽しむというより、アメリカに亡命後ついに故郷に帰れなかったラフマニノフの気持ちが、ライラックの花に託されていて、どよ〜んと沈痛な面持ちで映画館を出て来たのは私だけでないと思う! 先生映画どうだった? 楽しかった? と聞かれても、ノーコメントとしか言い様がなかった。ロシアでは音楽活動は無理なのに自由の国に居ながら、常にロシアに思いを馳せる…。 ショパンの祖国に対する望郷の念をも思いだしていた。 作曲家ほど生まれた土地の精霊から逃れられない人間もいないのかもしれない。 我々のように亡命も必要なく、幸せに毎日を暮らして居る者には到底ショパンやラフマニノフの気持ちは理解出来ないだろう! 亡命後、ロシアに帰国したプロコフィエフは「見知らぬ土地の空気によって、私は啓発されることがない。私はロシア人だ。亡命ほど有害なことはない。」と言ったそうだ。 ラフマニノフが、終生「私の幸せはライラックに宿っている」と語りライラックをこよなく愛した事からも祖国への望郷がうかがえて胸がつまるような映画だった。 というわけで、すっかり正気に戻ったか?大人にもどったのか?なのに連休は一泊だがディズニーホテルを予約してしまった。 また童心に戻らないといけないのに、私の頭の中はヴォカリーズのメロディが渦巻いてるのである。なんてバランス悪い日常だろう…?? |
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