September/'07

’07/9月

2007年09月26日

秋の彼岸も、入りというのに残暑が半端じゃなくて、うんざりの毎日だ
今週は、ピティナが終って、ほっとする間もなく、全日本学生音楽コンクールに追われて、連休も返上だった。
うちの教室からは、小学生数人と、高校生のエースがチャレンジした。
小学生の部門は、例年の如く、バッハとエチュード
高校は、何と逃げ場無しのバッハのトッカータのみだった。
小学生のバッハは、シンフォニアだが、エチュード2曲は、かなりのランクである。
結局、エチュードに振り回され、手薄になったバッハで、「 はい!時間切れ」というパターンは、読めてるのに、今年もエチュードに振り回されてしまった。
トッカータは、レチタティーボ、アダージョやら、アドリビティブな箇所を、どうバッハの様式やスタイルを守りつつ、個性的に演奏するかで頭を悩ませた。
個性的に弾きすぎると、くどくなるし、ロマンチックになりすぎる。
バッハで個性を出すのは,ほんとに難しい。個性が出せなければ、コンクールでは、埋もれてしまう。
どこの指導者も、きっと同じようなことで悩んでるに違いないが、私なりに行き着いた結論は、やはり、神様の存在を3Dの様に浮かび上がらせる事が、出来ないと魂の音楽は、表現出来ないという事だ。
その点、バロック音楽の様式を、理解する上で役立つのに、故井上直幸先生のビデオが、まるで遺言のように残っているから、興味のある方は是非チェックして欲しい。
「作曲家の世界」バッハからドビュッシーまで、それぞれの音楽の特徴、スタイルと演奏法のポイントを、 井上先生が、ピアノを弾きながら、“様式スタイルを守りながら、バッハを弾く事とは?”また、“演奏する際、陥りやすい間違いと答”を演奏とお話で、分かりやすく説明してくださる。
生徒のみならず、ピアノ指導者も、必見のバイブルだと思う。
さて、問題の学生コンは運良く、小学生が一人、高校生が一人づつ、本選に残る事が出来た。
しかし、奇跡だと喜ぶのも束の間、本選曲のあまりのボリュームに、ただただ圧倒され、あと一か月で、必死に恥ずかしくない演奏をすべく、ひたすら頑張らないといけない。
というわけで、秋の目標はしっかり立ってしまったというわけだ。(泣)


2007年09月09日

コンペが終わり生徒も学校が始まり、ピアノの先生の貴重な午前中が戻って来た。
さてゆっくり、まったり朝寝坊をした後は、引越しの片付けと草むしりである。
たしか、引越しは四月だったはずではないか?そうなのだ。
あれからバタバタしたままコンペに突入だったから、未だに引越し荷物がそのままになっていたのだ。
草だらけになった家の回りの草むしりをしながら、朝晩だいぶ涼しくなったので、ゆったりと焦らず片付けなんぞしながらし、過ごして夏の嵐が過ぎ去ったのを、しばし堪能していたのだが、週末に台風9号に急襲され、夢は脆くも砕け散った。
その日は何故か?三島から遠路、友人が嵐の中、訪れて暴風雨の中を無事にくぐり抜け、帰って行った。
生徒も通行止め、車が揺れるほどの強風の中を誰一人休まず、ずぶ濡れで、傘を飛ばされてもやって来たから、根性筋金いりで頼もしいかぎりだ。
しかし、昼間から激しかった風雨は、夜半から夜明けにはさらに酷くなる一方で、眠れない、山の上に平たく伸びた我が家は、強風で倒れるんではないか?と恐ろしくて、まんじりとも出来ない。
こうなったら、例のお盆以来、手を出していなかった睡眠薬をまた半分だけ飲んで寝るしかない。
目が覚めたら、きっと清々しい台風一過の朝が、明けてるに違いないと信じて寝たのだが、息子からのメールの音で飛び起きた。
「お母さん、ショック受けないでね。」画像つきメール「御近所の評判に我が家がなっとります。」という内容だった。
メールの画像を見てびっくりだった。
23年間、愛してやまなかった我が家、手入れこそ出来ないが、イングリッシュガーデン〜としゃれこんで、ギリシアのアクロポリスの神殿の柱だよ〜とわがまま言って造らせた藤棚が、ものの見事に崩壊してるではないか。
ショックなんてものではない。呆然である。
天変地異では、誰を恨む事も出来ないがあんまりだ〜。
しかし、冷静になってみればあと数cmというところで、車にもぶつからず、塀も壊さず、母屋の硝子も割らず、人様に怪我もさせず、“よくぞここまで、見事にお倒れになった”と全員ポジティブ家族だから、すぐ立ち直ったのだが、実は不運は、それだけでは済まなかったのだ。
早速電話した便利屋さんには、「こりゃあ、僕らにゃ手がおえませんわ、ハハハ」と見捨てられ、仕方なく、藤棚を依頼した業者が飛んで来てくれたは良いが、「三好さん治したら造った時より費用かかりますよ、いっそ壊しましょう。」とのたまうのだ。
「でも、その際かる〜く10万くらいかかりますからよろしく」“が〜ん!うそだ”と言って〜!
夏の嵐が去ったと思ったら、今度は本物の嵐に襲われ、完全にノックアウトだ〜
生徒の親に救いを求め、「あ〜あエルメスで一番安いお財布買ったと思う事にしよっと。」と言ったら、返って来た答えが、「先生、でも物は無いじゃないですか〜」だと?
救いを求める人選をあやまった〜!トリプルパンチ!(泣)





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