October/'06

’06/10月

2006年10月26日

休み期間中に読んだ本は、真面目なものは、猪瀬直樹の「ミカドの肖像」マンガは、「デスノート」全巻、ビデオでは「プライドと偏見」「真珠の耳飾りの少女」「ナルニア国物語」「ブラザーズ・グリム」といったところだ。
「ミカドの肖像」は、最初、その分厚さに読めるかな?と生徒の親に借りた時、「こんな厚い本、先生には無理かしら?」と言われたが、とっさに「いやーー読めますよ」と虚勢を張り、ついつい手を出して、借りてしまったものの、「見栄張って借りたけど、読めるかな?」と疑心暗鬼だったのだが、それがなかなか、内容が興味深くて、作者の歴史に対する資料研究の細かさに感動しながら読んでしまった。(読めてしまったと言おう)
特に、西武の堤一族天皇家の人々の絡みがすさまじい。
一般の世界しか知らない我々には、度肝を抜かれる内容だった。
プリンスホテルの由来を知ったら、あなたも驚くであろう。
歴史を動かすものは一体、人か?金か?政治か?
天皇家の人々の立場の弱さ、脆さを垣間見る思いがして、紀子様に男子誕生の時期も相俟って、複雑な心境で、我々の祖先が、普通の家に生まれて、良かったと実感した訳である。
「デスノート」は生徒に借りて、一気に読んだが、これは漫画だから何の問題も無いと思いきや、内容が面白いのに、これがなかなか難しい
後半はあまりに複雑で、頭がこんがらがって、何度も読み返す。
漫画如きに、頭がよほど悪いのか?と思い、しかし恥しいので、内緒にしていたのだが、何でも打ち明けられる姪っ子が、「これは若者でも難しいよ!」と言うのを聞き、心底ほっとした。(漫画もろくろく読めなくなったとしょげていたので)
ビデオで感動はあまりなかった。
評判だった「プライドと偏見」は18世紀末、イギリスの貴族の結婚がテーマだったが、よくある話だ。
シェークスピア俳優のエマ・トンプソン、アンソニー・ホプキンス「ハワード・エンド」に代表される一連の19〜20世紀貴族のイギリス映画を見漁ってしまったので、「プライドと偏見」はそれに比べると、音楽や映像、内容もかなり質が落ちると思った。(残念だった。)
「真珠の耳飾り」は17世紀の画家フェルメールの名作、「真珠の耳飾りの少女」をフィクションか?ノンフィクションか?分からないが、その絵の由来を官能的に描いた作品だった。
当時の画家の生態(実態?)が良く分かる気がしたが、突き詰めると何を言いたいのか分からずじまい。
要は、ヒロインの美しさ清純さを際立たせただけで終わっていた気がしたが、さすがに映像はまるで絵画の様に美しかったと思う。
この映画の収穫としては当時の画家が、絵の具の無い時代、どうやって色を作り出したか?(鉱物を削るシーンなど興味深かった。)
また、金持ちのパトロン無しでは、画家は家族を養う事もままならず、時には、パトロンの言いなりに、絵を描かざるを得なかった事が、改めて分かった。
フェルメールの素朴な絵が好きな方は、少々興醒めの感が否めないし、映画のテーマが希薄な事が残念な作品だった。
「ナルニア国物語」も「ロード・オブ・ザリング」の壮大さに比較すると、内容も映像も子供騙しで、お子様向けかな?
「ブラザーズ・グリム」に至っては、単なるドタバタ劇。
魔女の美しさ赤頭巾ちゃんのマントの赤さが不気味なくらい、美しい映像だったがグリムに出てくる森の神秘性と、童話の由来が知りたくて見ていたのだが、もう少し深みのある内容で映像化してくれたら、お伽話の深遠さに迫られたのに残念だった!
以上、ビデオの感想ですが、私の独断と偏見ですので、楽しまれた方にはごめんなさい、デス
それに引き換え、いよいよスタートした月曜9時の「のだめカンタービレ」は面白かった。
9時に生徒を慌てて帰し、漫画がどんな風に映像化されるのかを知りたくて、2階に駆け上がる。
大体ドラマ化されると漫画の良さは半減だろうと、タカをくくっていたが、なかなかどうして、だめの天然は、さもありなんと自然だし、千秋の音楽に対するシビアな姿勢が、ドタバタ劇をピリッとしめていて面白かった。
悲愴の2楽章も、モーツァルトの2台ピアノも、のだめ風自己流、しかしベートーベンでは音楽のハーモニー、モーツァルトでは本来持つ音楽の楽しさを表現出来ていて、細かい所にプロが手を入れているなと実感したから、音楽を聞きながら見る事が出来るのが、漫画と違い面白い。
これからは、月曜日を目指して生きる事にしよう!
些細な事でも楽しみである。(土曜目指して生きていた、「大長今」が終わるのでなおさらである。)
さてこんな日常であるが、ニュースとしては"日経kids+(プラス)"という月刊誌の12月号に、思いがけず取材を受け、載ってしまった。
内容は、恥ずかしいので言えないので、興味ある人は立ち読みでもして下さい。
お陰で、全国から問い合わせが殺到してしまい、どう対応しようか思案の最中である。
生徒と先生は、相性である、それに出会いだと思うのだ。そして突き詰めると、更にはなと思うので、都合のよい運命論者である。
だから縁があり、出逢った生徒とは、親も含め丸ごと本音でつきあってしまうのが、私の良い所でもあり、悪い所だとも言われている。
生徒とは、なるべく距離を持って接しようと努めるが、性分で無理である。
お陰で、随分立ち入った事まで関わり、有難迷惑されている親子も多いに違いないのだ。
よくよく人が好きなんだと自分で思うし、ミーハーでひょうきんな性格が、(前世は関西生まれだと信じている。)ピアノのレッスンの所々に出てしまっているのだ。
(本人は、意識はしていないので。念の為)
そういえば「パイレーツ・オブ・カリビアン」に嵌った時は、そればかりレッスンの引き合いに出していたなぁ??
雑誌のお陰で、大先生に変身してしまったかもしれないが、(はっきり言えば誤解である。)世の中に最高の先生はたくさんいらっしゃる。
その子にとっての最高の先生が、あなたの今の先生なのだ。そう信じる事で、きっと子供は伸びるに違いない。
自分の生徒達の最高の先生になりたいと、これをキッカケに、心新たに思うのだった!


2006年10月14日

ホームページ更新を長期間に渡って、さぼってしまった。
その間、「日記書かないの」と誰にも言われずだったので、"やっぱり私のくだらない日記なんか誰も楽しみにしていてなんかくれないわ?"と多少ひがみも混じっていたのだが、掲示板に"まだですか?"と書き込みしてくれた方がいると知り、俄然やる気ホルモン全開という訳で、ペンを久しぶりに取った。
まず、言い訳ではないが、私生活では家族が増えた事で忙しかった?
それとホームページ担当の主人が海外出張で留守だった事だ。
仕事では、全日本学生コンクールが9月中半にあり、うちでは高校生の部でAI君が本選に残った。
高校に入り、独り暮らしも始めた所なので、コンクールはやめるつもりだったが、どうも流される体質、このままでは、生活で一杯一杯で1学期が終わってしまうというのを恐れ、急きょ申し込み締め切りぎりぎりで申し込んだので、最後まで間に合うか?と不安だったが、夏休み中、頑張るだけ頑張り、何とか皆に追いつけたといった具合である。
一人暮らしをして、少しを演奏が大人になったような気がする?が、彼の実態を知るものはまだまだと苦笑である。
さて、夏のコンクールが終わった。
私が仕事以外でやっていた事は、主婦ダイエットそして人生初の人間ドックとやらを受けた事である。
主婦は、夏中放っておいた家事やら、つっ込むだけつっ込んでいた押し入れの整理である。
まず、布団圧縮袋を20枚ほど購入した。
家中の布団を掃除機で圧縮するのに燃えに燃える。
あんなに戸棚いっぱい占領していた布団が、板のようになる様は、正に快感である。
次から次へと圧縮していって、ついにはこのところ涼しくなったのに、掛け布団が押し入れに一つもないくらいになった。
整理整頓は、物を捨てられない身なので大好きである。
さて次は、ダイエット
私は夜遅いから、夕飯が11時位なので、なるべく太らないように、ご飯類は避けている。
朝も寝ているから、昼一食、夜おかずだけ。
間食はする暇がないから、基本的にしてないのに、これだけでしっかり太る。
省エネ体質なのである。
せめて夕飯を9時に食べたいが、無理である。
運動は基本的にする時間がないし、以前水泳を午前中したら、午後は眠くて仕事にならなかった。
それなので、以前6Kgダイエットした頃のベスト体重より2Kg増になっていたが、諦めていた。
容認していたといっても過言ではない。
のだが、つい先日、生徒の母親に連れられて来た4歳の子供が、お母さんにだっこされた状態で上から私を見下ろし、「ちぇんちぇいのおなかに赤ちゃんいるの??」と言うではないか?
生徒のお母さんは、慌てふためいて「ママの事を言ったのよね?」とカムフラージュに必死。"王様は裸だ!"という無邪気な子供に何の罪もないのだ。
そんなにお母さん焦らなくてもいいですよ(汗)
ガーーン?!これが真実との御対面の瞬間である。
それを他の生徒の父兄に話したが、「先生、まだ赤ちゃんが産める若さだと思われたって事ですよ。」イヤそんなはずはない。4歳の子供に"このおばさんがまだ赤ちゃん産める?産めない?"など判断する力など無いだろう。
八十歳の老婆にだって、「あのおばちゃん、おなかに赤ちゃんいるの?」と尋ねるに違いないのだ。
こんなの慰めになんかならないよー!!
こうなったら三好のびこ、ダイエット敢行である。
しかし仕事の他の楽しみといったら食事である。
大好きなチーズ料理、激辛の韓国料理、こってりロシア料理、行列の出来るラーメン、揚げ物、焼き鳥。しばらくおさらばである。
メニューは、国立病院のダイエットメニュー。これを2週間続けると2キログラム減は楽である。
食べ合わせによって体内に化学変化を起こし、余分なものを欲しくならなくなる身体にしてしまうらしい。理想的ではないか?
ちなみに、
朝:ゆで卵、グレープフルーツ、コーヒー、トースト
昼:ゆで卵、コーヒー、クレープフルーツ
夜:野菜サラダ、酢漬けの野菜。
などを2週間、決められたもののみ食べるのだ。
1日でも止めたら、またやり直し、かなりの決断力がいるが仕方がないが、日によってはステーキも食べても良いのだ。
そういえは、私のピティナの友人も8キログラム痩せたと言っていた。
それは運動だ!! ジム通いと聞いた。
この世界の人達は、意思強固だから、(人にも厳しいが、自分にも厳しい。)
やると言ったら必ずやってしまう友人ばかりだ。
私も負けてはいられない。2キログラムの赤ちゃんを産み落とさねばという訳で、今2週間目に突入。途中、お付き合いでお寿司とカレーを食べた(汗)
しかし、いつも朝食抜きの私には、結構、ダイエットととはいえ、有意義だし、お昼だけ食べたいものを食べられず辛い他は、夜寝る前にサラダは、結構ヘルシーである。
夫は出張でいないし、シンプルな食事を毎日繰り返ししていた。(食器洗いが楽である。)
運動は腹筋のみ、寝る前15回のみと怠慢であるが、やれる事からやるしかない。
お次は、人間ドック
主人は毎年だが、私は恐いから絶対死んでもイヤだと逃げていたら、"新宿に超人気のレディース専門のドックがあるから"と申し込んでおいてあげる、というものを断れなかった。(3ヶ月先だと言うのでたかをくくっていたので)
血液を抜かれたり、人生初のバリウム検査など恐いではないか?
結果は、さらに恐いし、もし何かあったらどうしょう?
とても受け止める勇気はないから、止めちゃおうかな?と前日まで、ぐち・ぐち言っていたら、皆に叱られる!
その日は朝から胃が痛い。きっと心因性の急性胃炎で、バリウムに影が残ったに違いない。
バリウム飲むのも大変だと脅かされていたから、本当にビクビクしていたが、バリウムはすんなり飲めた。きっと嫌な想像力の力が上回っていたからだろう。
こういう恐怖回避方法もありだ。
苦痛だったのは、乳癌検診の、マンモ・グラフィーとかという検査。
おっぱいを挟んで写真を撮るのだが、おっぱいが潰れるほど挟まれる。
「つぶれちゃいます!」と泣き叫ぶ。
女医さんが「大丈夫ですよ。」と言うのだが、ほおずきの種が飛び出る瞬間を想像して、冷や汗なんてものではなかった。
取り敢えず、初の人間ドックは半日で、全て女性スタッフと、受診者も女性しかいないという、レディースDAYで快適ではあったが、終わったらダイエット中だというのに、頑張った自分へのご褒美に大好きな激辛カレーを食べる(胃に悪そう)
というのも、最近、インドカレーにはまり、色々なカレーを食べ歩いている。
インドカレーはスパイスが絶妙で奥が深い。
すっかりカレーにはまっている、私であるが、ダイエット中なので今は取り敢えず休止中である。
どなたか、東京においしいカレーのお店があったら教えて下さい!
ドックの結果は3週間後だが、叩けば埃の出る身体、きっとまた何がしか再検査かと、ヒヤヒヤするのだろう。いやだなぁ。
失ってからでは遅いものは、いろいろあるが、それは健康だろう。そう思うとダイエットところじゃないが、ダイエット中の食事の方が、ずっといつもより、バランスがよいではないか??
情けない話である。
次回は、9月中に読んだ本やら、ビデオについて書きます。(お楽しみに!!)





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