| 9月に入りました。9月1日は雨、久しぶりのおしめりにほっとする。 熱闘、夏のコンクールが終わりました。 今年は忙しさがピークで、ホームページの更新する暇もなく、バタバタ過ごしていました。 更新がないのでどうしたのかなぁ?まだかなぁ?何て思ってくださっている読者もいるのかなぁ?と思いつつも、あまりの忙しい日々に流されてしまいました。 待っていて下さっていた方がいたら、すみません。 まずコンクールの結果 7月末のカワイ全国大会で、なんと小学5年生K・Sちゃん、「大賞・グランプリ」を取ってしまった。 グランプリは、小中学生を合わせての金賞の上の受賞なので、初めて結果を聞いたときは我耳を疑ったくらいでした。 カワイの全国大会は、課題曲がこの日のために特別に作曲されているというシステムなので、楽譜だけが頼り。 それを暗中模索しながら、ああでもない、こうでもないと作り上げる過程が面白いのだが、一歩間違えると生徒と2人で、大舞台で大恥をかくとも限らない。 自分の独断と偏見を疑ったり、信じたりしながら、世に出た演奏、曲想だったので、皆さんに認められたのは何よりも嬉しかった。 またK・Sチャン、ここぞという集中力と音を聴く耳は大したもので、大人顔負けのところがあるが、本番も自分の持ち味を生かした演奏が出来たのだろう。 この子は、私の生徒が、小さい時から大切に育ててきた、いわゆる孫弟子にあたる。 自分の生徒が、そういう「才能を伸ばす事の出来る指導者」に育っている事が、嬉しい事の一つである。 年齢的にも、経験的にも、指導者を育成する事もこれからの自分の仕事だと思うのでダブルの受賞の気分である。 ピアノが大好きなK・Sちゃん、ホームページ上でも応援してくださっている方もいらっしゃいました。 これからも本物を目指して頑張るそうですので、応援してあげて下さいね。 さて次なるピティナ、全国は全滅だった。 20年以上ピティナをやっていて、全国大会に誰も出なかったのは今年が初めてである。 今年、いや数年前から、あまり全国を意識せず、淡々とやってきたつもりだが、何と無く、運も良く、誰かしら数名は全国に行くのが常だったが。 ここ数年のレベルアップでは、これからは難しいなぁ!と思い始めていた矢先なので、案の定である。 力のある子がピティナを卒業して、世代交代の時期だった事や、実力のある生徒が、今年は更に力をつける為、ほとんど飛び級していたのも要因だし、自爆もあるとは言え、それでも反省したり、改善していかなくてはならない事は多々ある。 指導者としては、日々勉強しなくてはと思うのだが、今年のピティナでは、まさに冥王星になってしまった気分だった。 それに起因してか、8月中半からガクッと疲れが出たのか、本選審査に出た大阪では、あのE大先生に、「どうしたの?そんなに疲れているあなたを見るのは珍しいわ。大丈夫?病院に行った方が良いわよ」と自宅にまで電話をして頂いてしまった位、フラフラになっていたらしい。 そういえば、ずっと7月から不眠で悩まされていて、薬を飲まないと眠れなくなっていた。 何となく手足もしびれ、もうだめかな?と思っていた所だった。 これを戦死というのか?それにしても今年は、ムダ死に?という言葉がよぎるではないか? カワイのグランプリの感動も、ピティナ本選結果の報告を聞くたびに薄まり、やっぱり最初に運を使い果たしたか?と思いながらも、次々、静岡オーディション、静岡県の学生コンクールが待ち受ける。 「もう疲れちゃった」と弱音も上げず、ひたすら、我が身を励まし、「がんばれ!がんばれ!」と自分に活を入れ、8月中半過ぎまで走り抜く。 オーディションでは、1位のヤマハ賞、県の学生コンクールでは、低学年が1位・2位に、高学年で2位をとることが出来、一気に体内免疫力が高まっていく気がした。 しかし、気付くと8月も末ではないか?さあ家族サービスは何もしていない。 "夏休み、家族の思い出は必ず作る!"と決めているのだが、どうしたものやら悩んでいたら、若い人達の発案で、お台場のホテルに2泊。フジテレビのお台場冒険王に行く事に、今年は決定した。 東京に2泊か? 私にとっての東京は、仕事場であり、あまり新鮮ではなかったのだが、このお台場のホテルは違った。 まるでハワイにでもいる気分。近くにはショッピングセンターもあり、映画館もありで、私はここで、"パイレーツ・オブ・カリビアンU"を念願叶って見た。 その上、冒険王では、"マッスル・ミュージアム"というショーを見た。 筋肉隆々のお姉さん、お兄さんが、ミュージカルを大音響の音楽の中で、跳び箱を跳んだり、新体操のミュージカル・ショーを繰り広げるのだが、それは、それは元気が出る。 身体の中から、やる気と元気がもりもり湧いてくるではないか? 歩いて、歩いて、思う存分、家族とショッピングもして、映画も2日続けて2本(注)見て、そのホテルに2連泊してから、実家に帰り、お墓参りもして、父母とも久しぶりに会ったら、気づくと何と私の体は正直者、すっかり不眠症も治り、その日を機に、また熟睡できる体に戻っているではないか? 8月末に、やっと健康を取り戻し、普段のペースに戻ったのである。 4月からの自分を振り返ると、発表会を機に、引っ越し、新しい教室での出来事やら、コンクールや本当に怒涛の日々を過ごしていたと思った。 家族もじっと我慢して、よく耐えてくれたと感謝である。 健康が大事なのは身にしみているが、そればかり気にしていたら何もできないので、ついつい仕事を優先してしまう自分がいる。 どこの世界でも皆そうだが、オンとオフをうまく使いこなすことが、仕事をする上では大切だと思う、今日この頃である。 (注)映画2本 もう1本は、ユナイテッド93。 主人が見ようというので見たが、これは元気の萎える映画だった。 アメリカ9・11で墜落した飛行機のドキュメンタリー。 救いようが無く、つらくて落ち込んだ。 映画館でお金を出して、ますます飛行機が怖くなった。 やっぱり勧善懲悪。正義が勝つ方が、元気が出る。 現実は厳しいのだから、せめて映画では夢を見たいものだと思った。 |
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