September/'05

’05/9月

2005年09月29日

今週は、体調が戻ったので、また元気に主婦をしていた。
時間が有れば、料理の本を読んで新しい料理の研究である。
といっても、おもてなしではなく、日常の料理の研究である。
前に、大好きな料理家の一人の、栗原はるみが言っていたが、「ただの主婦が料理家になったのは、ご主人の突然の来客に、冷蔵庫にあるもので何かしらを作らねばならない」という危機感が、自分の発想を磨くきっかけだったという。
料理は、日々の仕事であり、日常だから、特に仕事を持つ女性は、手早く、そしてあるものでチャチャっとおいしいものを作らなければいけないのだと思う。
それには、料理のレパートリーを、常に増やしたり、フリージングの技術も駆使しないといけない。
凝り性だから、もうはまったらとことん。先日は、ワインの銘柄に興味を持ち、ワインの出所をネットで調べていて、夜更かししていた。
ものを知るという事は面白い。それが生活に生かせるとなると、一石二鳥。こうなると毎日が楽しくて仕方ない。
我ながら、主婦が趣味だから、本当に前向きな良い性格していると思う。
お店に並んでいる、茄子もキュウリもじゃが芋も、さぁ、私は何になれるの?と問いかけてくるようで、嬉しくて仕方ない。これはまさに、ゲーム感覚だ!
今週は、家族の大好きな、カッパ巻きに燃え、まきすでカッパのついでにいろいろなものを巻いていた。
頂き物の海苔が、いっぱいあったので巻き甲斐がある!!
巻き方を工夫して、お寿司ばかりやっていては、家族は迷惑だろうが、これが実に面白いのだ!!当分はまりそう。
しかし、お蔭で、この間体重を計ったら、2kg増!!ワインもカロリーが高いのでは?調子に乗り過ぎていたと反省している。
それに、呑気に主婦をしていたら、生徒に秋のコンクールが、早くも11月5日だと言われ、一瞬に現実に引き戻された。全ての回りの景色が、あっという間にフェード・アウトされる気がした。
そうだ!こんな事をしている場合ではない。
マズルカのDVDをチェックしなくては………と思う、今日この頃である。
しかし、猛烈に忙しくなる前に、映画「四月の雪」をチェックしなくては、と思っている。

秋のお彼岸であった。春のお彼岸も、秋も、我々夫婦は仕事で忙しく、実家に帰れない。
最近は、年一度がやっとだが、子供が小さい頃は、休みとなると、実家にいたから、そのせいか、成人しても、結婚しても、息子はお嫁さんを連れて、お墓参りに何も言わなくても、さっさと行ってしまう。
何と親孝行か?信心深い子だろうと、我ながら育てた親の顔を見てみたいくらいである。(なんちゃって)
というのも、実家は神奈川だから、静岡から東名で、3時間は掛かるから、一苦労である。
しかし、年老いた両親は、孫が来るのがとても嬉しいらしく、一緒にお墓参りするのを楽しみにしていてくれる。
我々が親不孝の分、息子が挽回してくれるのだ。本当に助かっている。
子供は、育てるのは大変だが、大人になって、こんな形で恩返しをして貰えるとは思わなかった。本当に有り難い!!
お墓参りで思い出したが、私が小学生の頃は土葬だったと、静岡の友人に言ったら「あんたは江戸時代の人間か!」とひどく驚かれた!
横溝正史の世界じゃあるまいし、いくら40年前とはいえ、土葬はないよと驚かれた。そうなのかなぁ………。40年前の事だけど………ホントなんです。

9月23日、息子が実家に帰っているというのに、我々は早くも「四月の雪」を見た。
韓国ドラマにどっぷりはまっている、主人と50割引で(どちらかが50歳以上だと割引き)見ると、お得なので………。
レッスンが終わった時間に、レイトショーに23日の夜、二人でいそいそと出掛けて行った。
少し早めに着いたら、前の回で出てくるは、出てくるは、静岡のオバチャマ方・・・。
男性は殆どいないと、主人はしょげ返る。
私は、ヨン様、主人は、ソン・イェジンが目当てだったのだが、この映画、はっきり言って作の部類ではないだろうか?
つまらないか?面白いか?それは、その映画を観た後の後味に尽きるから、理屈では無く、これは駄目だと思った。
この映画は、はっきり言って、日本人のファンのおばさま方の為に、ヨン様を見せてくださる、韓国側のサービス・ビジネスかもと思った。
悲しいのは、あの「冬のソナタ」のヨン様が、見事にこの映画では浮いている事である。
ソン・イェジンの演技が自然でうまい事。
彼女は、映画「ラブ・ストーリー」「永遠の片想い」で見たが、本当に、はにかみの表情、悲しみの表情がうまい。
愁いを漂わせた表情は、天下一品の女優である。
そのどこにもいそうな、童顔から、あふれんばかりの、ありとあらゆるメランコリックな表情が生み出され、見ている者を虜にする
私は、ヨン様の一本調子の表情より、ずっと彼女の表情の変化を、追い続けていた。
ヨン様だって、下手な訳ではないが、やはり繊細さは、女性には敵わないし、男は元々、そうそう顔に苦悩の表情を色々出せないから、尚更かもしれない。
音楽は、シンプルなピアノ曲で良かったし、監督も「八月のクリスマス」を撮った名監督で、さりげない日常を撮らせたらうまい監督である。
そのさりげない日常の残酷さや、カメラワークの美しさは、良かったと思う。
悪いのは、キャストと脚本としか言いようがないのだ。
2組の夫婦の背景や、2人の心の葛藤を描ききれていないのが、残念だった。
「死ねば良かったのに」とつぶやくヨン様のその後の心の葛藤をもっと知りたかったのに…。
ヨンさまファンとしては、ガッカリだ。
やっぱり私は、ヨン様ではなく、「冬のソナタ」の主人公のチュンサンに惚れていたんだと、良く良くわかった。「四月の雪」のヨン様は、優しいだけで魅力が無い。
あの「スキャンダル」のヨン様の方が、ずっと悪魔的で、全く彼の違う面を見せてくれ、良かったと思う。やはり、ヨン様は、映画あってのヨン様だ。俳優とは因果な商売だ。名作などというものは、一生に一作しかめぐってこない運命なのだろう。
こんなことを書いたら、ヨン様ファンに、そんな事は無いと、叱られちゃいそうだが、これが、私の本音で、正直な所だ。ごめんなさーーーい。
これなら「チャーリーとチョコレート工場」にでも見た方が良かったかも?
何もかもが、陰気臭いドラマで、後味が苦かった!
ごめんなさい!やっぱりお墓参りに行かなかったバチが当たったのかも………


2005年09月20日

今週末は、殆ど寝込んでいたといっても過言ではない。
そういえば、「そりゃそうだ夏の疲れだ!」と皆に口を揃えて言われてしまう。
あの夏の戦闘状態が終わっても、いやに元気に。"主婦だ!""エコだ!"と頑張れたのは、謂わば「ロウソクの灯が、消える前に激しく燃え盛る」あの状態だったのかもしれない。
土曜の夜から日曜、月曜、火曜と頭痛と肩こりで息も絶え絶えになっていた。
週末の東京のレッスンでは、頭痛薬を飲み、ユンケルを飲んでも頭痛が取れず、それでも何とかレッスンを頑張る。
しかし、有り難い事に生徒のお母様方が、手作りのパンや、夕食肩こりのビタミン剤などをせっせと運んで来て下さるのだ。
お陰で、私はそれらを有り難く頂戴して、レッスンが終わったら、それをチンして食べるだけで、レッスンに専念出来たから、静岡に無事Uターン出来たのであります。
普段、大事なお嬢さんや息子さんを叱り飛ばしているこんな私に、これだけ良くして頂くなんて、感謝!感激!
静岡の皆さんも、勿論、私が寝込むと本当に家族以上に、優しくして、心配して下さる。
体が弱ると、その思いやりが骨身に沁みる。
元気になったら、また一生懸命頑張って、自分のやれることを精いっぱい努力して、恩返しをしようと心新たに誓うのだった!
東京のお母様方というと、人数が少ないせいもあって、皆さん凄く仲が良い。
みんなでランチをしたり、音楽会に全員で出掛けたり、マンガ「のだめ」を回し読みしたり、子供達同士も励まし合ったり、励まされたりである。
そう!「のだめ」を知ったのも、それがキッカケだったが………。
皆さん!「のだめカンタービレ」は既にご存じだろうか?
音大生の間で人気だったこの漫画、今やうちの教室でも、音楽に関係がないお父様方達をも虜にしているという位だから、凄い!
東京のお母さん方が、静岡の生徒さん達にと、この「のだめシリーズ」全12巻をプレゼントして下さった。
このユニークな音大生「のだめぐみちゃん」を巡って、「抱腹絶倒!」の話題展開である。
何と言っても、「のだめ」の奇行ぶりや、音大生の実態を観察していて、実に面白い。
実際の音大生が、こんなに楽しいか?というと、やはりマンガの様に、面白い現実はそうそう無いものだが、それでも当たらずとも遠からずの音楽の世界が、描かれているから楽しいし、興味深い所もある。
13巻は、まだ買っていなかったのだが、今春晴れて大学生になった生徒が、「先生!私の人生、初のアルバイトのお金でプレゼントします!」と13巻をプレゼントしてくれたではないか?
13巻も嬉しいが、小さい時から育てた、娘の様な生徒に、初アルバイトのプレゼントを貰い、涙ポロリだ。
勿体無くて、まだ読んでいないのが笑える。
先生孝行で思い当たるのが、週末にあった総選挙
勿論、投票にもボロボロの体を引きずって行ったが、テレビで、ある議員の19歳になる娘が、父親の為に、必死に応援演説をし、宣伝カーから半分上体を乗り出し、選挙運動をしている姿を見て、胸がいっぱいになった。
私の父は国会議員のようにBigではないが、地方議員をして、私が小学生の頃から、活をしていた。
それを皆にからかわれるもので、恥ずかしくて嫌な上、思春期になった頃には、選挙となるとピアノを鳴らす事も禁じられた状態で、家には見知らぬ人達が、入れ代わり、立ち代わり出入りし、見知らぬ人が食事をするはで落ち着かず、その上、いつもペコペコ頭を下げなくてはならない。
おまけに宣伝カーになど乗せられた日には、いっそ死にたい位で、半泣きだった。
その辛い思い出があるのに、テレビの中の候補者の娘のけなげな姿に、なんだか自分の過去を振り返り、随分親不孝をしたなと申し訳ない気持ちでいっぱいになり、すっかりしてしまった。
敬老の日も近づいていたので、この際だと父に謝罪の手紙を書いてしまった。
もう80才だが、まだまだ元気な父に、私の方が生きているうちに謝れて良かったと思った!

そんな父に一句


2005年09月10日

今週ほど主婦として、充実した週はなかった。
いつものレッスンはしたのだが、朝早起きして家の中を少しずつ片付けして歩く。
まあ表面的にはいつもと同じだが、押し入れを開け、不必要なものを引っ張り出し、捨てることで良い気分転換になる。
というのも、最近不必要なものが目についてたまらない。
昔は雑貨が好きで、可愛いとついつい集めて、飾りまくっていたし、その上、性分で使った割り箸さえも捨てられない。
料理の時の和え物や、汚いものをつかんだり、ゴミ捨てに使うかもよと、とっておくから。
次第に、ガラクタだらけに埋もれる訳である。
可愛かった小物も、趣味も変わるし、長年で色あせしてくる。しかし愛着があって捨てられない。
(捨てられない物ワースト1:愛犬の乳歯,息子の乳歯,20年前の息子の布オムツ,産着,哺乳ビンである。呆れるではないか?)
熱い人間には物を捨てるのは、勇気がいるぞ!
そこを決断する訳だ。今日こそ、捨てるぞと意気込んでいるのだが、やはり捨てられない。
この間、息子が赤ちゃんの時に愛用したケープを、思い切って捨てたくせに、振り向きざまに走って、ゴミ捨て場にわざわざ取り戻しに行った私である。
さてお次は料理である。
以前成仏出来なかった、野菜達の為にも、これからは冷蔵庫に死蔵品を作らない事である。
その為には、あるもので料理を作れることだ。
それには、料理本を読み漁り、家の中にある死蔵品を生かす為に頭を使う。
これはエコであり、節約だから、ひいては世の為人の為でもある。
それに、レパートリーも増えるし、一石二鳥。こういう事が意外に大好きだから、我ながら良い性格していると思う。
仕事が忙しいと、献立など立てる暇が無いので、食べたいものを作ってしまうから、少しずつ具材は余らせてしまう。
それも無駄である。なんて偉そうに?たまにやるから楽しい主婦業かも?
色々なものを作って、出しているとグルメでもない夫も、少しはご機嫌が良いようだ。一石三だ!
いつも忙しさが一段落すると、そちらに目が向くので、結構専業主婦も楽しいが、そのやる気を更にグレードアップさせる為には、市川吉恵さんの「パパッと収納」という本を合間に読む。
この本には、美しく如何に毎日暮らすか?のノウハウが全て散りばめられている。
それが普通の本と違い、優雅なのだ。
これを読むと、またやる気アップ。ものをまた捨てられる。
効率よく、無駄なく、美しく、好きなものに囲まれ、優雅に暮らす生活の知恵を借りるのだ。
という訳で、市川さんの大ファンなのだが、このマダム市川こと、市川吉恵さんはあのピティナのカリスマ的存在でもあるW先生の何と妹さんに当たるというではないか? 
本を買って読むうちに、後で知り、驚いた!
何をやっても完璧な方は、本当の姉妹だったのだ。変に納得してしまう。
私の姉達はというと、双子だが、全く正反対の性格である。
先日、ニューヨークに住む声楽家の姉から、電話が来て驚いたのは、ものを片付け、風通しを良くするという事は、悪いエネルギーを排除することだから大切なのだ!
今週はいらないものを整理したら、気分がスッキリしたと言っていた。
何と海を隔てて、私と同じことをしていたという訳で、マダム市川姉妹とは、レベルが違うが共感し合う。
アメリカという国は、リサイクルが発達しているから、いらない洋服などの処分には困らないらしい。
日本は形の古い洋服は、リサイクル店も引き取ってくれない。かといって捨てるのには忍びないものも多く、結局またタンスへと逆戻りだ。
姉曰く、それでも思い切って嫌いなものは捨てる無駄なものは買わない…だそうだ。
人間も半世紀生きると賢くなるのかもしれない。
悟った頃は、もう人間寿命なのかも、何か寂しい………。
しかし、小さい子供のいる家は、まだしも大人の2人暮らし、そんなに物はいらないし、スリムに暮らしたいとつくづく思う。
そんなことを思いながら、本屋でのぞいた雑誌にも、「家の中を整理して、運気アップ!!」という見出しを見つけた。
風水学的にいっても、ごちゃごちゃした家は運を遠ざけるらしい。
友人とその本をどちらが買うか、押し付き合い、立ち読みで終えることにした。
何故って?また捨てる本が増えるではないか?
という訳で、今週は主婦業にいそしみ、ランチにも出かけず、ひたすら真面目に主婦をして暮らした。
それもこれも早起きのなせる業。何故早起きになったかその理由は………。
本当は恥ずかしくて言いたくないのだが。「日経新聞」なのである。
ハハーンと気づいた方もいるのでは?
そうです渡辺淳一の「愛の流刑地」いわゆる、「愛ルケ」にはまってしまい、8月末の佳境あたりで、とび起き、新聞を読んでいたら、こんなに早起きの習慣がついてしまったのである。
いやあ、この連載小説は、官能小説かと思うほど、どぎつい小説なので、読むのも恥ずかしいくらいで、主人には秘密だったのだが、主人公が相手の女性を殺したのでは?というあたりで、もう朝なんか寝ていられなくなったのです。
三好先生と官能小説?あまりに次元が違うのでありますが、渡辺淳一に言わせると、純愛の究極を描いたらしいのだ。でも、究極とは凄いことなのだ………。
まあこれから話の進展が気になるところですが………。
しばらく、早起きの習慣が身につきそうです。
いやはや寝るのもエネルギーがいる、とかで朝寝ていられないのは、年をとった証拠らしい………。
それで、私の持論では、永遠の眠りにつくのが近づくと、早く目が覚めるのかもしれない。
生あるうちは、目覚めておこうという本能かもしれない
あな、恐ろしやーーーだ。


2005年09月05日

HPが遅れてしまった。
今週末は、夏休み最後の週末だった。
全国大会も終わったが、普段のレッスンの子供たちが、静岡で私を待っていてくれているのが、嬉しい気分転換にもなる。
超高速コマとしては、止まらないのが良いのでちょうどよかったが、息子から夏休み最後に家族で何処かに行こうよと提案があり、8月最後の夏休みを利用して、出掛ける事にする。
しかし30日は、静岡のグレンツェンもあるのだ。しかし何とかなるだろうと一泊で大磯ロングビーチに行くことにする。
大磯は実家のそばで、我々夫婦の青春時代の思い出の湘南の地でもある。
(年齢も土地柄も、サザンオールスターズで育った我々だ。)
でも水着を着れば、初老の我々で、もう年は隠せない。しかし子供の為と、自分の水着姿は決してまじまじ見ないようにするのだ。
しかしながら、若い時はなかなかおしゃれで、格好良いと錯覚する時もあったご主人様の変貌ぶりを、目の当たりにしなくてはいけないのは辛いものがある。
自由業で、好きな音楽で、自分のペースで生きている私と違って、主人は会社勤めのストレで私よりずっと老化に拍車が掛かっている!
やはり好きな事を仕事にしている我々音楽家は、なんだかんだと言いながら幸せなのだとつくづく思う!
水着が苦手なら山も良いのだが、山は登ったら降りねばならない。
汗かいて痩せるだろうが、のんびりビーチで本を読んだり、昼寝というわけにはいかない。
温泉も年寄りには良いが、息子達にはつまらないだろうと思うので、ロングビーチという選択だったのだ………。
家族一緒という事は、夏休み最後の土日の芋洗い状態のプールでも、なかなか幸せだ。
しかし夜になると生徒から電話が入るは、メールが入るはで、結局仕事から逃げられない。
沖縄や宮古島に行ってもメールも電話もくる。携帯時だから仕方ない。
日常を忘れるには、海外しかないのかな?と苦笑しながら、2日目夕方には、大磯を出て、夜にはグレコンの生徒のレッスンをしていたので、時間にすると瞬だけのバカンスだった。
しかしその甲斐あってか?グレコンでは、金・銀・銅トロフィーはもれなく貰う事が出来た。
よかった!





戻る
戻る


My Profile   Photo Album   Essey   Link トップへ