February/'05

’05/2月

2005年02月19日

今週2月11日(金)12日(土)は、大阪宝塚ステップの審査だった。それも今回もチーフを任されて責任重大だった。
2月10日(木)の夜7時ぎりぎりまでレッスンをして、夜7時30分のJRに飛び乗り、大阪に飛んでいったのだ。
大阪は、何度も行ってはいるものの、阪急電車にはめったに乗らないので右往左往しながら、宝塚のホテルに着いたのは夜中12時前だった。
疲れて、シャワーも浴びずベッドに倒れ込み、翌日10時の審査に合わせて7時に跳び起きた!!
昔は神経質で床が変わると眠れなかったが、審査で全国へ飛び回っているお陰か、いつでもどこでもすぐ寝られる体質になった。
宝塚は、友人の先生から驚く程レベルが高いと聞いていたが、ベテランの先生方が多いせいか、聞きしに勝るレベルの高さだった。
熟年教室も充実しているらしく70歳後半の年配の方が、名曲に果敢に挑戦している姿に感動した。
また小さい子供たちは、エチュードにしっかり取り組んでいて、エチュードとクラッシック(一番基本でごまかしのきかない)にしっかり取り組み、ステップを利用して基礎作りを先生方と勉強している姿に感心させられ、大いに刺激を受け帰って来た。
2日間に渡り、158人の講評書きを終え、ステップが土曜日の5時半に終わるや否や、6時20分の新幹線でトンボ帰りした後、自宅で夜9時からまたレッスンをして、夜中12時に寝たら、翌朝は朝9時から午後3時までレッスンをして、また今度は4時10分の新幹線ひかりで東京へ向かい夕方6時からレッスンをした。
新幹線は私にとっては車代わりか?この頃は新幹線に乗るのに抵抗があまり無いのだが、家でゆっくりする暇も無いから、ここ数日はすっかり主婦返上である。
しかし主人が出かける前にインフルエンザになってしまい、「よかった、移らないでいられる!」と心によぎったものの、病気の夫を置いて、仕事に行ってしまう事に一抹の申し訳なさを残しながら、やはり責任のある仕事を持つ身ではひたすら家族が犠牲で申し訳ない、いまや自分の責任を果たす事でいっぱい、いっぱいだから、人生のパートナーである主人には可哀想なことをしたが…、インフルエンザも早めに病院へ行った為か、長引かず熱が引いたらしい。
夫の健康管理は、妻の仕事なのだが自分の健康管理さえ出来ないのだから、ましてや主人まで回らない。
生まれ変わったら、是非、専業主婦と結婚する事を主人にはお勧めしたい。
彼は、結婚する時は「女性も仕事をして欲しい」と望んでいた共稼ぎだったが、これほど幹線乗り継ぎスーパーウーマンだったとは想像だにしなかったに違いない。
2月は今週が山だが、3月末はもっと忙しくなる。
今から想像すると気持ちが重くなるので、先の事はなるべく考えない事にしている。


2005年02月13日

今週は、先週の殺人スケジュールを無事こなせた自分の体をいたわる為、比較的のんびりと過ごせた。
それも来週は、大阪宝塚のステップの審査があり、週末のレッスン調整の為、かなりのハードになるはずだったからだ。
前回は東京〜静岡往復だったが、これに大阪が加わるのだから、ひたすら体力温存。今週は平和に体をいたわるのみである。
とはいえ、音高、音大受験を控えていて、夜中までのレッスンは相変わらず。夜寝ていても、で受験生を怒鳴っていたから情けない。
心配のあまり、のんびりしている生徒を見ると腹が立つ。子供は子供なりに必死だから、逆切れして歯向かってくるが、我々は毎年、毎月、コンクールや受験を体験している訳で、常前線部隊の兵士さながら、いつも緊張しているから、少しでも緩んでいる生徒は許せなくなる。
全く、いつも誰かを叱っている職業は因果である。しかし、先生が必死に叱らなければ、今の子供は親の言う事を聞かないから、体を張って叱ってくれる他人がいないと、子供はどんどん楽な方に逃げてしまう。
やっぱり、気力と体力をつけ、緊張していないと、この修羅場は乗り越えられない。
3月中半まで頑張らなくては………。
(最近は風邪予防の為にも、しっかり食べているので、すっかり太ってしまったようだ。)


2005年02月05日

今週は、今年始まって以来の物凄い目の回るような週だった。
私の健康の秘訣は、よく寝る事なのだが、とにかく8時間は寝ないと頭痛がひどくなる。
普通なら子供じゃないのだから、寝過ぎだと思うが、起きている時は神経を使う仕事なので、充分寝てさえいれば元気なのだ。
それが今週は、主人が出張なのをいい事に、夜遅くまで歴史漫画を読み耽り、寝不足になっていた所に、週末10日、東京後期コンチェルトの予選があった。
例の如く、土曜はリハーサル、日曜が本番。今回は、プレ初級に東京の小学1年生のHちゃんに、体験目的で受験させていたのと、上級に高校生と大学生が各1名ずつ挑戦していた。
Hちゃんは、小一年なのに譜読みが超早く、宿題はすべて2週やることがないくらいの実力の持ち主で、将来有望なのだが、この子も頭が良いせいか人一倍クール
理解力は抜群だし、聴音ではどんな難しい音だって聞きとれるのに、所謂、子供本来の"ピアノと仲良し!"という一体感が薄い欠点を持っている。
「これにはコンチェルトが良いかも?!」と左脳を育てる意味でも、やらしてみたかったのだ!
上級の高校生、大学生は、既にピアノが趣味の領域であるが、その音楽性とテクニックは、音大生と同列、もしくはそれ以上である。
2人共、グリーグのコンチェルトが、いたく気に入り、"今年はこれに挑戦したい!"と各々自らのお年玉やバイトの収入を参加料に充て、この日を楽しみに勉強していた。
2人共帰国子女のせいか、そのフレーズ感と自由な音楽へのポリシーを持っているので、私はもっぱらアドバイス役に回る。
日本の教育は、オールマイティーで型にはめられるが、外国で育った子供は、自分の考えをしっかり持っているから、頼もしい限りだ。
そして、それが音楽に反映するところが素晴らしい!
ここまでの大曲になると、自分を持っていないと音楽が作れないから、私は彼女たちの考えを聞く事、そしてその個性を生かしてあげる事が、大事だといつも思っている。
といっても、リハーサルはやはり気になる。
体験だからといって、小1年のHちゃんを放っておくわけにもいかない。
自分の音楽を自分なりに演奏するからと言って"じゃあ頑張って!"と藤枝から見守る訳にもいかず、早朝の新幹線に飛び乗り、渋谷に向かい、プレ初級のリハを見届け、そして中野に戻りレッスンをする。
その後、再び夕方渋谷に戻り、上級のリハを見届けたら、また中野に戻り、"試験が近いからどうしても見て欲しい"という大学3年の姪っ子のピアノを聴く。
そして、その後リハの終わった生徒が、戻ってきた所で、二人のレッスンをして、食事に行き、戻って少し二人のピアノをチェックして、寝たら、夜中の1時半だった。
翌日は本番なので、また寝ている生徒の朝食を用意して、朝8時半にHちゃんが再びレッスンにきて、最終チェックをして、送り出した自分も10時6分の新幹線で藤枝にUターン
しかし東京駅に着いたのが、10時4分、新幹線まで2分しかない。それもその新幹線はなん18番線、一番奥!あきらめようかと思ったが、それも悔しいので、運をかけてダッシュ決め、走る。
一目散で走ったせいか、何と間にあってしまったが、心臓がバクバクして心筋梗塞になるかと思った。
でもとにかく乗れた。
藤枝に着くや否や、それから昼12時から夜の11時までレッスンを休みなくして、合間にカレーを作って、夕飯はちゃっかり主人とカレーを食べたから自分でも感心をする。完璧なスケジュール!
しかし、疲れてその日は2階に這って上がった。
翌日は、東京のレッスンがまたあるのだ。もう駄目!でも根性を振り絞り、東京に新幹線で舞い戻る。今夜は、音高を受ける受験生の特訓があるのだ。
しかし、受験生のお母様が「先生!今夜のお弁当を買っていきます。」と御持ち下さったのが、なんと吉兆のお弁当だった。なんだか嬉しくて涙が出た。
その後は爆睡だった。死に物狂いのスケジュールを、神様が見て下さったのか、3人共良賞を頂戴していた。
グリークの2人は、友人の先生にも褒められ、本人たちも満足の出来だったらしい。
本番には付き合えなかったが、良い結果が出せて、本当に良かった。
"コンチェルトは楽しい!"と長いことやってきた生徒は、誰しも、口を揃えて言う。
苦労も多いが、得るものも多いのが、コンチェルト体験だ!
これからも一人でも多くの生徒に体験させてあげたい。
(私のダッシュが続く限り...。)





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