| 1月21日は、私の○歳の誕生日だった。 そして前日20日は、何と銀婚式、ついでに24日は1人息子の誕生日まで重なり、おめでたい週末だった。 1月〜2月の誕生日は、モーツァルトを筆頭に私の友人でも音楽家が非常に多いので、どうやら芸術家肌(いわゆる自己中心的)の星座らしい? 誕生日は嬉しいが、年をまた取るのは嫌である。 自分の精神年齢は、37−8歳で止まっている気がする。デパートで洋服を試着しながら、不覚にも「これは大人っぽいですね」などと口走って大汗かいた。 まあ、精神年齢が若いのは、人に迷惑をかけないから、いいという事にしておこう。 みんなからお祝いメールや電話、そしてワインやシャンパンのプレゼントを貰い、息子夫婦からも、可愛いスリッパを貰い、主人からは銀婚式のお祝いに花束のアレンジメントまで頂戴した。 なんだか、今年の誕生日は、普段に増して、皆から祝福され、大いに照れてしまった! 実に幸せいっぱいな週だった。息子と2人分のケーキでハッピーバースデーを歌い、ロウソクを消して、すき焼きでシャンペンを開けたら、もう最高にハッピー!! 幸せな人間は、回りにもっと幸せをお返ししなくてはいけない。 私の出来る事といったら、ピアノの指導しか無いのだから、皆に音楽を通して、幸せを与えなくてはと改めて思った。 受験生は、ようやくセンターが終わった。さあこれからピアノの出番である。 2月中盤まで、高校、大学受験に向けて猛ダッシュだ!! あと1ヶ月体力つけて頑張らねば!!! |
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| 今週末は、大雪情報の中を東京へピティナ・コンチェルト部門東京前期コンクールの為、土曜の早朝から新幹線に飛び乗っていた。 15、16日は中学入試、大学入試のセンター試験もあるというのに、このみぞれまじりの雨である。都内は静岡と違い、さぞかし冷え込むだろうと厚着をしていったが、そうでもなかった。 今年は受験生が多いので、今冬のコンチェルトは休みたかったが、コンチェルトは体験学習にその意味があるし、普段他の楽器と合わせることの少ないピアノでは、耳を育て、音楽の総合勉強になるのでプレ初級、初級に各々1人ずつ参加させた。 プレ初級には、今年から新曲の"森熊幻想曲"が出ていた。これはもう文字通り、森の熊さんをアレンジしたかわいい曲なのだが、これにしようと決めた時も、楽譜はまだ市販されていないし、どんな曲かも分からないというスタートであった。 私は、近現代曲をイメージ膨らませて、自分で作りあげてゆく過程が大好きなので、未開拓の曲なんぞは、ワクワク・ドキドキである。 初級の"火の靴と風のサンダル"は冒険をイメージした、ドラマチックな勇気が湧いてくる曲の展開が大好きで燃える曲である。 毎度のことで、最初は何事も経験という感じで、欲も無く始めたものの、コンクールの日が近づくにつれ、持ち前の何でもトコトンやらないと気が済まない性格とお正月にためた体力を発散して、生徒と後半は頑張ったのだが、案の定15日のリハーサルは、2人とも初体験でか、硬くなり、音楽がただのノッペラ棒で、伴奏と合わせるだけで精一杯ではないか? 期待外れに怒り心頭で、これでもか、これでもかと、帰り道々お説教の嵐だった。 せっかく昼食に予約してあったフランス料理も、怒りでどこに入ったか?分からずじまいだった。 怒りが収まり、「まあ何事も経験よ。小さなことで目くじら立てても仕方ない。明日があるじゃないか?」と思う頃には店を出ていたから残念だった。 本番は天然のSちゃん(いつもママや私に指の弱さを指摘されているのに)何故か指が転ばない、それどころか、苦手のトリルもきれいに入ったではないか? 天然とは、なかなか都合がいいものである。本人、普段もすこぶる真面目のつもりなのだが、どこか緊急対応スイッチが入っていない分、怒られ続けるのだが、本番になると体内緊急対応スイッチが、自然にオンになるらしく、全てのシナプスが今までの注意を寄せ集め、かき集め、手足に命じるらしい。 結果、強い指で美しいトリルを完走という訳で、テクに全く不安無しなのだから驚いてしまう。見直してしまった。 初級のAちゃんは、さらに天然にプラスしてクールだから、耳元をギャーギャー最後までやるべきことを言っても、精神的に潰れる事は無い、なんとたくましい性格なんだろう。 A型で管理型の私は、神経質な上、小心者だから、子供が私と同じ性格で神経質だと、もう何も言えなくなって、ただひたすらポーカーフェースを演じなくてはいけないので、本番について行くと結構辛いものがある。 やっぱり度胸がある子は、頼もしいではないか? 2人共、自分たちの持てる力を発揮してくれて大満足だった。 結果はプレ初級のSちゃんが、一位で全国大会を決めてくれた。 初級は惜しくも優良賞だったが、リハーサルよりずっとよかったし、本人の持てる力を全て発揮してくれたので大満足だった。 結果が、"演奏の満足"と重なってくれたら言うことはないが、単に結果の為に努力している訳ではない。 子供には、目先の目標を与えないとやらないから、ひたすら手を変え、品を変え、プレッシャーをかけ続けなくてはならないのが辛いが、要はその子が、持ち前のMAXを発揮してくれたらそれで満足なのだ。 それは指導者なら皆同じであろう。私はクールなAちゃんが、精一杯燃えて、演奏する姿に胸を打たれ、目頭が熱くなった。 今出来うる最高の力を出し切れたと思い、納得出来たからだ。 今度は、更にオケと一体化出来る様に、自分の弾かないパートも、体の芯から聞こえるように努力させたいと思った。 一番になった生徒は、小さい体で隅々まで音を聞き、オケに溶け込んでいたのだ。それを見ただけ、聞いただけ彼女は何かを感じてくれただろうと思う。 子供の成長は草花と一緒で、栄養を与えたからといって即効性はない。 教育とはとにかく気長に待つことなのだ。(常に栄養や刺激を与えるのを忘れずに!) 2005年、幕開けで、またひとつ、気が長くなる三好先生だった! |
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| 今週8日(土)から本格的に2005年レッスンの再開でした。 生徒達とは、昨年暮れから約2週間会わなかっただけなのに、ずいぶん顔を見ていないように感じた。 いつもは月日が経つのがあっという間なのに、珍しく日の経つのが長く感じられた。 それだけ私がのんびりしていたということなんだろうか?なんだか新鮮な気持ちでレッスンに望めた。 しかし、年明け早々、中学生は進路を左右する学力調査の試験、受験生は勿論の事、また国立大学志望の子供達には、センター試験も待ち受けている、厳しい現実の年の始めでもあるのだ。 風邪など引かず、健康に気をつけて実力を発揮してもらいたい。ピアノはその後で全力投球したい。 今週は時間も有ったので、夜遅くまで大化の改新以降の漫画、『天上の虹』を読み耽りながら、コンクールのMDを聞いていたり、生徒のレッスン・ビデオをチェックしたりしていた。 生徒のコンクールになかなかついて行くチャンスは無いが、"百聞は一見に如かず"だ 。 世の中のレベルの高さが、年ごとに向上していることに驚かされる。 なにしろ、そのテクニックの高さには度肝を抜かれるが、それだけでなく音楽性も大したものだ。 多分、指導者が勉強をしているのだろう思うと、それについてゆく子供達もさることながら、親御さんを含め、これからは、より高度な三位一体の世界を求められていくのだろうと思わずにはいられなかった。 2005年の幕開けで、主婦業もまんざらではないが、私ももっと勉強しなくてはと思った |
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| 謹賀新年 週末は2005年の幕開けでした。 最近は自分を含め、1年1年健康で家族が無事に過ごせる事が何よりだと思う年齢になった。 今年も平穏無事に過ごせたら、と願いながら年始を迎えた。 年末は受験生を少し見つつも、主婦業を徹底的にやった。 大掃除を主人と2人でしながら、30日からは料理の下ごしらえをした。というのも元旦にお嫁さんの家族が、一家揃って挨拶に見えるので、自分達も入れると10名の食卓を作らねばならない。 我が家は3人だったので、器もお嫁さんが増える事を考え吟味しながら、3つ4つしか揃えていないし、料理も普段から少量しか作らないので大事件である。 私はA型のせいか、小心者ですぐパニクる性格の癖に、こだわりが強いので、お客様がいらしたら、待たせてはいけないと思うあまり、2日前から気が気ではなかった。 頭の中のレシピを描き出して、器を考え、順序を考えたら(懐石料理なので)やっと安心した。 2日には、主人と自分の実家である神奈川にも帰らねばならないので、合間にお土産を買いに出たりしたので、狂いそうなくらい忙しかった。 31日にはいつも空っぽの冷蔵庫が満員御礼となった。 しかし計画のお蔭とお嫁さんのお手伝いのお蔭で、年始の接待が滞りなく終了。 皆に喜んで貰え、頑張った甲斐があってほっとした。 2日には両親のもとへ、年始の挨拶に出掛け、一泊して3日の夜には帰宅した。 さあ、これから私の時間である。ビデオを1日2本ずつ3日間で6本見た。 夏秋に見損なった話題の映画、オンパレードというわけである。 "ヴァン・ヘルシング"、ヨン様の"スキャンダル"、"ハリーポッターとアズカバンの囚人"、"白いカラス"、"パッション"、"箪笥"。どれが一番印象に残ったかというと、"スキャンダル""白いカラス""箪笥"の順である。 "スキャンダル"はラ・クロワの"危険な関係"の韓国版だ。これはイギリス映画でも何度か見たし、ロイヤル・シェークスピアの劇場版も見た事があるので、筋はよくよく分かっていたが、韓国版はなかなか良かった。 まず、音楽と映像が良い。イギリス映画の様に、言葉が多くないのに、目や仕草で意味が伝わるのが良い。多分同じアジア人の血だからだろうか? "ハリーポッター"も"ヴァン・ヘルシング"もお金を掛け、スピード感もあり、飽きさせないが、韓国映画はシンプルな中に伝わるものがひしひしとあって良い。 音楽の選択もうまい。(効果音も含めて) "箪笥"は韓国ホラーの種類だが、これも映画としてなかなか出来が良く、そんなにおどろおどろしくなく、品が良い。 "スキャンダル"は、ヨン様が演じているのを、しばし忘れるくらいだった。 筋が分かっているのに、何故か美しいものとして心に残った。 "パッション"はキリスト受難の場面を、これでもかこれでもかと残酷に伝えてくるので、正直言って苦しくなり、早回ししたくなった。 映画好きの私が、早回ししたのだから、珍しい。聞けば、キリスト教信者の中でも賛否両論を呼んだ問題作で、キリスト受難の場面では心臓発作で死んだキリスト教信者もいたというくらい、強烈なシーンの連続だった。 監督のメル・ギブソンに、何を言いたかったのか、聞いてみたい気がした。 "白いカラス"は、人種差別を問題にした、アンソニー・ホプキンスとニコール・キッドマンの映画。人種差別の問題で大学を追われ、妻を失った大学教授と若い女性の恋を軸に、複雑な内容に考えさせられてしまった。内容的には素晴らしい映画だったと思う。 興味のある方は、是非見て下さい。 そんなこんなで、年末年始を迎えていたら、すっかり年賀状まで行き着かなかった。 たくさんの年賀状を前に、返事はいったいいつになるのだろうと思うと、恥ずかしいのと同様に、申し訳ない気持ちでいっぱいである。この場を借りて、お詫びしなくては?
『年賀状ありがとうございました。お返事出せなくてごめんなさい!』
2、3日のんびりして、こたつでお節の残りを片付けながら、ビデオ三昧していたら、すっかり太ってしまった。 今頃友人の先生方は、「ショパコン・イン・アジアの福岡で、さぞかし勉強をされているだろうに」と思うと、こんなことしていいのか?と焦る気持ちもあるが、年中無休の体である、たまには気分転換(特にピアノ以外にアンテナをたくさん張りたいので)がイメージを命とする音楽には、必要だと思うのだ。 こんな時は、尊敬する横浜E先生に、以前働き過ぎで入院した時、お見舞いに頂いた本、"いい女は頑張らない"を思い出し、この2〜3日の休日を天下晴れて"良し"とした。 |
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