既に12月末初。いい加減旅行記も終わらねばと、思いつつ南仏を思いだしながら書いているが...。 アヴィニョンで、日本人のショートトリップに運良く残席一で潜り込み、久しぶりに日本人の顔を見た。 驚いたことに、旅行慣れし、海外旅行が共通の趣味の、元会社同僚。 年は70歳前後の2夫婦であった、「今時の若い方は一人で勇気ありますな〜独身?」と聞かれ、「こっちこそ、オシドリ夫婦、お元気で個人旅行なさるなんて、素晴らしい!」と感心しあい、旅は道ずれ?熟年夫妻に紛れ一台のワゴンで南仏を回った。 まず訪ねたのは、あの14世紀の詩人、リストが、その詩を題材にした、詩人ペトラルカの、住んでいたと言う泉?に行く。 しかし、一日とはいえツアーである。ガイド兼運転手に、現地に着くなり集合時間を告げられる。 時間の拘束なしの呑気な旅がしたかったから、やはり残念。 まず、トイレを教えて貰ったのに、また方向音痴で時間潰し、肝心の泉の源泉まで辿りきれず、70歳チームにしっかり負ける。 しかしお土産物屋さんで、ペトラルカと、その恋人の絵ハガキを見つけ、生徒にしこたま買い込む。 日本には、無いハガキだから嬉しかった。 ペトラルカは、美しい人妻に恋し数々の詩を残した。 その詩にリストが、曲を書いたのが、かの巡礼の年のソネットなのだが、そのあまりに情熱的、官能的な詩の源に辿り着き、感慨無量というわけである。 泉は、そこそこで、次はゴルドの鷲ノ巣村。 プロバンスらしい、岩肌に壁に張り付くように村々が点在している。 そこも、写真タイムで、パチリ、次はセナンクの修道院。 こちらも歴史ある修道院。当時荒廃し、堕落した教会に反するように、山奥に規律厳しく建てられた修道院。 今では、教会運営のため、自家製の蜂蜜など作っていると、言うのでお土産に蜂蜜飴を買う。 そして、お昼ご飯は、農家でご飯を食べる。 全て自家製で、何もかもまかなうプロバンスの田舎家で、プロバンス料理を頂くのだ。 もちろん自家製ワインをお供に、熟年ご夫妻がたと、テーブルを囲んで2時間のんびり。 流石に田舎料理なのだが、外で、日差しを浴びながらワイン片手にのんびりと過ごした。 午後は、シャトードパフの、ワイナリーでワインの試飲!ワインは大好きだが、重たいのは勘弁。 ワイナリーと、広大なブドウ畑を眺め、プロバンスらしい風景を味わい、充実したツアーを終了した。