カプリ島に船酔いした若い助手を励ましながら、ホテルから貰った領収書を見ていたら、
なんと?
もしかしたらこれ?
船のチケットのバウチャー?らしきものが...。
これをチケット売り場で見せればチケット交換出来たのだ!ひえっ!やっちまった!
2人で、6,000円損する。しかしホテルの親父は、このバウチャーを渡しながら、
「チケットは無いから、船着場で買え」と言った!イタリア人、ナポリの親父は、さすがにあてにならないぞ。
もう
「人を見たら泥棒と思え」と、無事に着くたび感激してチップはずむ気持ちが分かった。
さてカプリ島は、ナポリとは違い観光地。皆、旅行者である。
ちょっとセレブで安心な空気に、若い助手が、損したチケットを払い戻しに走り回ったが撃沈して戻ってくる。
嫌な事は、修行じゃあ!と腰痛を理由に若者にやらせてしまう。

しかし、ホテルに行くまでのバスがわからない、もう面倒だから、タクシーだあ。とちょっとぼったくりが心配なので、値段を確認してホテルまで送ってもらう。
カプリ島は、
アナカプリという地区と、
カプリ地区に分かれている。
私達の泊まるホテルは、山上のアナカプリ地区。あの
ドビュッシーのアナカプリの丘である。
その響きに散々学生の頃練習した
アナカプリの丘で、ドビュッシーがかつて見た同じ景色を今自分達も見ているか?と思うと感動である!
赤いオープンカーが、道幅狭い路地をどんどん山奥にのぼっていく。
眼科に広がる青い海。地中海である。感動!!しかもなんだかほっとする。
山道を猛スピードで走ること10分、
「此処からは自分で行って!」と置いてかれ、2人でスーツケース押しながら狭い山道というより、白い塀の間を歩いていく。
木々や、花々の間から海を見ながら、楽しい気分になる!

カプリ島の一番端っこのホテル、とても雰囲気のある
可愛いホテルである。
窓を開けると青い海が遠くに見える!花は、キョウチクトウばかり、咲き乱れている。
ベッドも2つ、部屋は清潔で綺麗である。早速旅の汗とナポリの埃を払うべくシャワーを浴びて、
カプリ島散策に出かけるのだが。
カプリ島と言えば青の洞窟ではないか?
しかし、フロントに
「青の洞窟」と、言っただけで、フロントのお姉さん顔色曇る。
「波が高いから、今日は、無理だ」というのだ。えーっ!晴天なのに〜もう一生来れないかもしれないのに〜残念すぎる。運悪〜!今までの人生、あまりに運良く来ていたので、ショック!
しかしこんなことで、へこたれる我々ではない、(^^)